恋愛&結婚 元プロ彼女が語る、「量産型ハイスペック男子」との不毛な婚活【前編】

2020年10月8日、経団連は少子化対策の推進に向けた緊急提言を発表。その背景には、新型コロナ感染拡大で婚姻数が減少していることがある。

2020年の婚姻件数は約53万8000件と前年から12.7%減少したことが話題に。それでも、「結婚したい」と考えている人は多く、婚活ビジネスは盛況だ。

ハイスペ男性との数々の出会いを経て、区役所職員と結婚

佐藤日紗子さん(仮名・30歳・IT関連会社)は、先月入籍したばかり。5年の婚活を経て、最終的に結婚「できた」のは、同じ年の区役所職員の男性だという。

「結婚して、ホントに穏やかな生活をしています。主人……今はジェンダー問題的に“夫”って言う人のほうが増えてるんでしたっけ。でも、私は“主人”って言ってみたかったんです。だから今は“主人”を連発しています」

日紗子さんの夫は、コーヒーの焙煎が趣味だそう。

「日曜日の朝から、コーヒー豆を焙煎し、それを手回しのミルで挽いて、淹れてくれる。こんな幸せがあるとは思いませんでした」

なぜなら、日紗子さんは現在の夫と交際3か月で結婚する以前は、不安定かつ波乱に満ちた婚活を続けていたから。

「私は大学ミスコンに入選するくらい、容姿偏差値は高いほうだと思っています。幼いころから“かわいい”と言われ、区立中学、都立高校と学生時代は数えきれないくらい告白されました。卒業式の時に、告白の順番待ちができていたりして。“男はかわいいコが好きだ”と思ったから、そういう演出と努力はしてましたね」

都内の資産家の子どもたちが通うことで知られる大学に進学してからは、俳優、会社経営者、スポーツ選手などの合コンによく呼ばれていたそう。

「当時の私は、カッコよくてお金がある人以外、結婚どころか交際さえもしたくなかったです。今の主人と結婚するまでには、いろんなステップがありましたね」

大学時代の合コンで気付いたのは、資産家や経営者の子どもたちは、同じような家柄と能力の女性を選ぶのだということ。

「まあこれは家同士の結びつきだからそうなんでしょうね。確かに、家柄のいい女性には、人脈やコミュニケーション、教養などなかなか勝てないことが多くて。……庶民の私が勝てることといえば、容姿くらいしかないと思っていました。もちろん“日紗子がいい”って言ってくれる人もいたのですが、彼の実家に挨拶に行くと、母親に大反対されて……。家柄のいい男性はママの言いなりなことも多くて、結婚の話が出てもうまくいくことはありませんでした」

若さと美貌と言う“資産”は日々目減りしていくことの焦り

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