恋愛&結婚 ‟ミケポチャ女子”は恋愛に不利!?幸せな結婚をつかんだ戦略とは【前編】

恋愛に美醜は関係あるのか……これは多くの人が抱える疑問でもある。ルッキズム(外見に基づく差別)が問題になり、容姿の問題はタブー視されつつある。それなら、恋愛と美醜の関係は薄くなっているのかと考え、婚活女子に取材すると、“関係はある”と答える人がほとんどだった。

そこで、現代の日本で「美しくない」と思われてしまう人が、どのように恋愛、結婚を進めていったのかを取材した。ちなみに、本稿での「美しくない」とは、直近3年間で10回以上、容姿にまつわる侮辱を他人から受けた経験があるという女性の体験を元とした。

すれ違いざまに「デブ」と言われる100キロ越えのアラサー女子

大原尚子さん(仮名・32歳・IT関連会社勤務)は、1年前に結婚した。

「まさか“ミケポチャ”(体重が3ケタのポッチャリ)の私が結婚できるとは、親も友達も驚いています。子供のころから太りやすく、体型をいじられ続けていました。男子同士の会話で“あいつとは絶対にムリ”と言われたり、駅や道路ですれ違いざまに“デブ”と言われて、笑われることすらありましたから」

ちなみに、すれ違いざまに“デブ”と言ってくるのは、女性が多いという。

「芸能人の不倫とか大炎上するじゃないですか。一説に、人間は自分がガマンしていることを実行している人に対し、怒りを覚えるそうです。現代の女性は体型に関して過剰に節制しているから、私のような体型は、欲望に素直な象徴となってしまうんですかね。だから、怒りの矛先が向くのかなと」

中学生くらいのころから言われ続けているそうだが、やはり傷つくという。

「だって嫌ですよ。でもダイエットは何度挑戦してもできないんです。あと、私は勉強も苦手で。容姿がすぐれないと感じていれば、勉強や仕事で人一倍頑張るんじゃないか、と思われがちですが、違うんですよ。そもそも勉強が嫌いだし、塾や予備校に行って、新しい人間関係に晒されると、みんなが私の体型にまずは驚くんです。そして“イスが壊れそうだ”などのジョークを飛ばされて。いたたまれないですよ。それでますます引きこもるようになってしまうんです」

それでも、日本の学校のシステムは優秀で、たいして高望みをしなかったこともあり、大学には行けたという。

「学校に休まず通い、定期テストの勉強をして、平均点をとっていれば“3”がつきます。それで、偏差値50くらいの県立高校に行き、同じようにしていたら、郊外の無名大学の指定校推薦はとれました。勉強って、トップ20%くらいの人が親子一丸となった受験戦争で戦っているんですよね。そこで、食うか食われるかの熾烈な戦いをするくらいなら、“下の上”にいたほうがいいなって」

「私、恋愛経験は意外に豊富ですよ」と続けた

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