恋愛&結婚 国際ロマンス詐欺で100万円被害のアラサー女性が、一念発起し700万円で買ったもの【後編】

コロナ禍で生活はどう変わったか……それは、人間関係が希薄になったことかもしれない。そんな中、SNSやマッチングアプリなどで新しい交流を求める人も増えている。そこで問題になっているのが「国際ロマンス詐欺」。これは、SNSやマッチングアプリ、出会いサイトを通じて、外国人を名乗る相手と親密になった後、様々な名目で金を要求され、だまし取られる詐欺犯罪を指す。

女性に被害者が多いとされ、犯人逮捕のニュースも耳にするようになった。

高村奈々さん(仮名・33歳)は、東京都心に実家があるが、埼玉県内で一人暮らしをしている契約社員。アメリカ人のパイロットを名乗る男性にSNS上で知り合い、少しずつお金を貸すように。トータルで100万円以上のお金をビットコイン(仮想通貨)で送金してしまう。

【これまでの経緯は前編で】

不安で孤独だから、詐欺被害に遭うのではないか

6月に友人に会えたとき「この人と結婚するかも」と言ったら、「それ、詐欺だよ」と言われてしまった。

「友人に彼のパスポートの写真を見せると、偽造ではないかといいながら、アメリカのパスポートを画像検索し始めました。番号部分の文字の書体が違うことなどを指摘してきたんです」

それでも奈々さんは彼を信じ込んでしまっていた。どうしても詐欺師とは思えなかったけれど、友人が半ばキレつつ「ガチで詐欺だから」と言ったから、「貸したお金を返してほしい」とメッセージを打つことができた。

「“愛する奈々、君はクレイジーになったのか”などのメッセージが来ました。その後何度かやり取りするうちに、アカウントごと彼は消えてしまったんです」

やはり詐欺だったと確信したころに、「国際ロマンス詐欺」のことが、チラホラと報道されるようになっていた。被害額が1000万円以上の人もいた。

「お金は返してほしいけれど、その見込みは薄い。詐欺に遭った事実を人に知られたくもなかったですし。孤独で不安で、楽しいことが一つもなかったから詐欺被害に遭うなだなと思いました。いろいろ考えましたが“高い勉強料だ”と思ってあきらめることにしたんです。あと、結婚ももう諦めることにしました。私は結婚に向いていないんです。日本人男性が好きになれないし、コロナ禍が長く続いていては、国際結婚をするのなんてとても難しいので」

とはいえ、そんなに簡単に諦められないのではないか……。

「そうなんです。そう言いながらも、実はいつまでも気持ちがおさまらなくて、ネットで“優しい 占い師”と検索して、“この人だ”と思う人に観てもらったんです」

その女性占い師は「あなたは1人が向いている。自分勝手な人へのバリアーが強すぎるから」と言った。

「欲しかった言葉をたくさんいただいて、ボロボロ泣いていたんです。そして“あなたは家を買った方がいい”とアドバイスをもらいました。当時、貯金が1000万円ほどあったので、“やみくもに貯めるより、自分の家を持ちなさい”と言われたことで、家を探し始めたんです」

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