恋愛&結婚 結婚して5年、“甘え上手”な夫から夜逃げ同然に離れるまで【後編】

甘え下手がコンプレックスのヒロコさんが出会ったのは、甘え上手のAくん。友人達も羨むほど相性がぴったりだと感じたふたりは、1年ほどのお付き合いを経て結婚に至ります。ですが、一緒に暮らし始めると、共働きなのにAくんは全く家事をしてくれず、ヒロコさんの負担ばかり増えてしまいます。前編はこちら

初めての喧嘩〜その2〜

ある週末、遠出しようと誘うAくんに、疲労がマックスのため、「今週はやめよう」と断るヒロコさん。そんなヒロコさんにAくんは、「せっかくヒロコが好きそうな温泉を見つけたのに!」と、拗ねてしまいます。ヒロコさんのストレスや疲労を全く理解していなかったAくんにヒロコさんの怒りは爆発します。

「Aくんに『なんで共働きなのに私ばっかり家事をしなきゃいけないの!? なんで何もしてくれないの!? そのせいで疲れてるのに!』って怒鳴り散らしてしまいました。そしたら、Aくんは真剣な面持ちになって、『ごめん』って謝ってくれました」

Aくん曰く、自分が動くより先にヒロコさんが家事をしてくれるため、得意なんだと思って任せてしまっていたとのこと。さらに、疲れているなら料理もしなくていいし、自分も出来るだけ家事をする、と言ってくれました。

「話し合ってAくんは私のストレスを分かってくれたようでした。言えば分かってくれるんだ、と思って嬉しかったです。」

何度か家事をしてくれたものの

喧嘩の後、洗濯や料理など、自分からやってくれるようになったAくん。よかった…と思ったのも束の間、1ヶ月もすると、元に戻ってしまいます。

「Aくんは、フリーで働いているので、私が仕事から帰ってきても、集中してパソコンに向き合っていることも多いんです。『ご飯食べた?』って聞くと『今日はまだ何も食べてないんだ〜!お腹減ったよ〜』とか言うし、そう言われると、疲れていても何か用意しなきゃって思っちゃいますよね。」

根っからの“甘え上手”なAくんは、至るところで“甘え上手”を発揮してきたそうです。

「ある時も、在宅勤務の日だったAくんに、『洗濯しておいてね』って頼んだのに忘れていたり…。でも『忘れちゃった!ごめん〜許して〜』って大袈裟に謝られると、可愛いなぁって思っちゃって、笑って許しちゃうんです」

家事を分担するよりも、家事をうまく回避する方法をAくんは学んでしまった…と語るヒロコさん。それでも、長女気質なヒロコさんは、頼られることで嬉しく感じることは多かったと言います。

久しぶりに友人と出かける

Aくんは一時的に家事をするようになったものの、 結局ヒロコさんが家事をするという生活に戻ってしまいます。ですが、お惣菜を買ったり出前をとったり、インスタントを使ったりと、上手く手を抜く方法を学んだヒロコさん。以前より家事は慣れてきたそうです。

「それでもやっぱり、以前の生活より負担が多いので、週末は休みたい欲求でいっぱいでした。でもAくんに『今日は一緒に〇〇に行きたいな〜』って可愛く誘われると嬉しいし、頑張って応えてしまうんですよね。こんな生活だから、友人にもしばらく会えてなかったです」

定期的に会っていた友人たちとも、家事と仕事に追われて疎遠になってしまったヒロコさん。とある週末、久しぶりに友人達とお茶をすることになりました。

「久しぶりに友達に会える〜と嬉しく思っていました。彼に『今週末は〇〇ちゃん達とお茶してくるから』と伝えると『そっか。楽しんできてね!』と言われました」

久しぶりに友人と会って盛り上がり、つい帰宅が遅くなってしまったヒロコさん。

「遅くなったと言っても8時とかです。帰宅すると、Aくんはなんだかご機嫌斜めでした」

夕ご飯は勝手に食べてと伝えたにも関わらず、食べていなかったAくん。友人と楽しんできた分、罪悪感を感じたヒロコさんは、簡単な夕ご飯を作って出しました。

「ご飯を食べたらAくんの機嫌も戻ってきて、『ヒロコがずっと帰ってこないから寂しくてさ〜。俺といるより友達のがいいのかな〜って嫉妬しちゃったんだ〜』と言っていました」

Aくんの“甘え上手”なところが可愛いと思っていたヒロコさんでしたが、「異性ならともかく、友達と過ごすのを嫉妬されるのは嫌だな」とそのとき感じたそうです。

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