恋愛&結婚 ハイスぺ彼は結婚半年で「不機嫌な夫」に豹変、愛がない結婚の末路【後編】

コロナ禍での婚活事情を取材し続けて気づいたのは、婚活中のアラサー女子を取り巻く結婚の過酷さ。女子たちにお話を伺っていると、定職があり、メンタルが落ち着いていて、容姿もそこそこの男性は、ほぼ結婚しているという事実。これまで、結婚や交際する男性に注目し、紹介してきたが、今回クローズアップするのは「愛がない結婚」について。

安達愛良さん(仮名・30歳・IT関連会社勤務)は結婚3年目で離婚したばかり。離婚した夫は、超有名企業にエンジニアとして勤務する同じ年の男性だった。

【これまでの経緯は前編で】

交際期間内に見極められなかった彼のワガママ

結婚後半年は瞬く間に過ぎて行った。彼の海外出張などもあり、一緒にいる時間は意外と少なかったという。

「とはいえ、なんか変だな……という予感はあったんです。私がキッチンで洗い物をする際、お箸の先を上にして水切りかごに入れていると、知らぬ間に夫が上下逆にしていました。これは後でわかったのですが、私は箸先をしっかり乾かした方が清潔になると思っていたんですが、夫はホコリに触れることを嫌がったようでした」

ほかにもトイレの蓋を閉めるか閉めないか、シャワーのホルダーを上段にかけるか下段にかけるか、氷をつかむトングの素材、選択した後の生活動線……夫は自分が“こうあるべき”と思った行動しか認めず、それ以外のことをすると不機嫌になってしまって」

交際時にそれはわからなかったのだろうか。

「わかりませんでした、交際時は彼はそういう部分を見せないようにしていたんだと思います。結婚して私が“自分のモノ”になって、初めて素を出してきました。彼のワガママに気が付かなかったんです」

それはワガママと言うより、強いこだわりから他者を攻撃せざるを得ないという“性分”ともいえそうだ。

「彼の望むように行動しないと、不機嫌になります。一時期、1週間無視されたのですが、それは彼の下着をうらっ返しにしてから洗わなかったから。彼の理屈では、肌に触れている面を裏にしなければ、汚れは落ちないと……。当てつけがましく自分で洗濯をし直していましたけどね」

付き合い切れないな、と思ったころに、彼のママ……姑から「お茶でもしない?」と呼び出された。

「これは何かあるなと思い、警戒しながら行くと、案の定“愛良さん、お仕事が忙しいのもわかるけれど、あの子のことをもう少し気を付けてあげて”という忠告だったんです。私は十分にすべきことをしていると思っていました。問題があるのはあなたの息子だ、と首まで出かけましたがグッとこらえました」

姑は「愛し合って結婚したのだから」という。

「そう言われてふと“私は彼を愛しているのか?”と思いました。実際はそうではないんだよな~って」

それでも「ダンナさん、○○にお勤めなんですか、すごいですね」という賞賛は捨てがたかった

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