恋愛&結婚 コロナ禍で昔気になってた彼から連絡が!再燃したトキメキがドン引きに変わる瞬間【後編】

サワ子さんは都内で会社員を務める30歳の女性。コロナ禍で1回目の緊急事態宣言中に、思いがけない人から連絡が来ます。10年ほど前に、バイト先のイケメンな先輩だった6歳年上の男性、Aさんでした。メッセージのやり取りをしているうちに、昔サワ子さんがAさんに抱いていた淡い恋心は、再び熱を帯び始めます。緊急事態宣言が明けたら会おうと約束するものの、事態は予想外の展開を迎えます。前編こちら

いざ、Aさんとふたりでご飯へ!

緊急事態宣言が明けてしばらく経ち、ふたりはご飯に行くことになります。Aさんは密にならないようにと配慮してくれて、あまり混んでいなさそうなエリアを選び、駅で待ち合わせをします。

「駅に到着すると、先にAさんは着いていました。心拍数は最高潮です。マスクをしていても相変わらずのイケメンで、少しはにかんだ様子にキュンとしました」

期待に胸をときめかせながら、Aさんが選んでくれたレストランに向います。ちょっとオシャレな感じのビーガン向けのレストランでした。席に着いてサワ子さんが、ふと気になったのは、Aさんのバッグからぎっしりと書類のようなものが覗いていたことです。

「その日は休みの日だったし、リモートワークだと言っていたので、仕事の物を持ってきたとしたら変だなと、ちょっと違和感を感じました。でも深く気にとめなかったので、『それ何?』など追及はしませんでした」

ここでサワ子さんが感じた違和感は、後に正したかったことが分かります…。

え、そういうこと?

久しぶりに会ったAさんは以前よりも朗らかで優しく、昔話にも花が咲き、いい感じで時間は進みます。ですが、しばらくしてサワ子さんがトイレに立って戻ってくると、テーブルの上にはパンフレットが置かれていました。

「ウキウキしていた気持ちが『アレッ?』に変わりました…。テーブルに置かれたパンフレットの表紙には、聞いたことがあるような団体の名前が書かれていました」

Aさんが置いていたパンフレットは、そこそこ有名な新興宗教団体の物だったそうです。サワ子さんは、舞い上がっていた自分のテンションが、すーっと下がっていくのを感じます。Aさんのバッグの中身が判明した瞬間でした。

「優しいトーンで色々と勧誘の説明するAさんに相槌は打ちつつも、『なんだ、そういうことかぁ〜』とショックを受けました。よく考えると、Aさんが人の少ないエリアを選んだのも、レストランがビーガンなのも、自分の都合だけだったのかと思いました。Aさんの話に耳を傾けるフリをしながら、とりあえず、その場をどうやってしのごうか、ということに心をシフトしました」

しばらくして、タイミング良くAさんがトイレに立った隙に、お金だけ置いてレストランを出たサワ子さん。「猛ダッシュで駅に走った」と言います。

「楽しい会話は下心があったから…?」と後から思い、がっかり。
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