「好きになっちゃった…」
ある時、いつものようにふたりで飲んでいたエミさんとBさん。会話の流れでエミさんはある悩みを言います。
「Bさんに『男性って、どんな女性と結婚したいと思うのかな?』って相談したんです。『私は結婚対象に見てもらえないところがあるから…』って」
すると、Bさんはいつものおちゃらけた様子から一転。真面目な顔つきになり、「俺はエミちゃんみたいな子といつも一緒にいたいよ」と言ってきました。
「不意打ちされて、心臓が飛び出そうでした。それから恥ずかしそうに『好きになっちゃったんだよね…』と言われて、つい、ときめいちゃいましたね…」
その瞬間からエミさんには、Bさんが異性として映るようになってしまいます。
一線を越えてしまう…
もちろん、不倫はしたくないエミさんは、しばらくBさんと会わないようにしました。
「私も、Bさんにグラっときてしまったので、もう会わない方がいいかな、と思いました。Bさんも、告白して気まずいのか、LINEもほとんど来なくなり、1か月くらい会わなかったんです」
正直なところエミさんは、「会いたいな〜」と思うようになってしまったとのこと。そんな時に、Bさんから絶妙なタイミングで「会いたい」とLINEが来ます。
「私も同じ気持ちだったので、会いました。そしたら久しぶりに会ったせいか、お互いに感情が爆発しちゃって、一線を越えてしまいました…」
ラブラブの日々…は意外に短かった
不倫関係とは言え、両想いになったエミさんとBさん。最初の2週間ほどは、ひたすらラブラブだったとのこと。
「不倫ということを除けば、絶好調でした。Bさんはあっという間に、“今までで1番好きな人”になりました。常に会うのが待ち遠しかったです」
Bさんも、初めはエミさんにベタ惚れの様子だったそう。しかし…
「付き合って2週間くらいしたある日、ふと、『奥さんとは、いつ別れるの?』って聞いちゃったんです」
するとBさんは突然口ごもり、「…もちろん、そのうち別れるよ。でも簡単じゃないんだ」と言ってきたのだそう。Bさんの反応は予想外で、「あれっ?」と思ったエミさん。
「その日から、BさんとのLINEは弾まなくなり、『仕事だからまたね』と、すぐ切り上げられることも増えてしまいました。前はそんなことなかったのに…」
エミさんが送るLINEは、時には長時間、未読のままにされることも増えたそう。エミさんは、まるで「面倒になった不倫相手をフェードアウトさせようとしてるみたい」と思うものの、「Bさんは良い人だし、私たちの関係はそんなものじゃない」と信じるのでしたが…
この後、優しく面白かったBさんは、どんどん冷たくなってしまいます。後編へ続きます。
