恋愛&結婚 「抜けている」“天然コンプレックス”の高学歴女性がやっと巡り会えた運命の人

2万人以上のワーキングウーマンを取材してきたコラムニストの夏目かをるさんが、アラサー&アラフォー女性の恋愛・婚活にまつわるリアルストーリーをご紹介します。

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高学歴で高収入の女性はコンプレックスとは無縁と思いがちですが、意外なケースもあります。今回は、「うっかり」という天然な性格に対するコンプレックスがあるため、恋愛や婚活に前向きではない女性をご紹介します。

マナミさん(仮名・33歳)は都内の有名私大の大学院を卒業して、大手企業の研究所で働く予定でしたが、たまたま会社説明会で出合った勢いのあるベンチャーに魅力を感じて、就活の方針を180度転換。ベンチャー企業に入社しました。ところが、とんでもないことが待ち受けていました…。

「面接は西新宿の高層ビルの一室。50人以上の社員で活気づいていました。ところが入社前日に別のビルを指定されたのです。会社が引っ越しをしたからという理由でしたが、そこは老朽化した雑居ビル。社員が激減し、私を採用した面接官の人もいなかったんです。後から辞めたと聞きました」

マナミさんは次世代で注目されるバーチャルリアリティー(VR)の概念をビジネス化する部署に配属の予定でした。ところが入社早々、飲食店に野菜を訪問販売する営業部に回されたのです。
「野菜とバーチャルリアリティーは何の関連もなかったのですが、とりあえず新入社員として一生懸命に飲食店に売り込みました」

高学歴の若い女性がせっせと野菜を売っているという姿勢に打たれ、ファンが増えて売り上げもアップ。ところが三か月経過してもVR部署への異動がなかったそうです。

「さらに給料が未払いになっていました。困っていると、50代くらいの先輩から私が入社する直前に会社が倒産の危機に陥って、ほとんどの人がやめたと聞きました。先輩は『僕は悔しいから会社に残って、未払いの分を取り戻すつもりだ。でも君は被害が最小限のうちに退職したほうがいい』と退職を促したんです」
ショックを受けたマナミさん。でも倒産寸前の会社に関わらないほうがラッキーだと、気持ちを切り替えて退職します。

翌日から再び就活を開始しますが、就職先の紹介を頼んだ大学のOBから苦言を呈されます。「倒産寸前の会社にうっかり入社して給料が未払いになったというのは就活ではマイナスになるから、口外しないようにと指摘されました。つくづく自分のうっかりな性格に、ため息をついてしまいました」

マナミさんはこれまで友達の彼氏を別の男性と間違ってしまったり、バイト先でも勘違いを連発、さらに母親の誕生日と父親の誕生日を何度も取り違えるなど、「うっかり」を数え上げるときりがなかったのです。
「これからは絶対にうっかりしないと自分に言い聞かせました」

第二新卒の就活は厳しいものでしたが、OBの紹介でやっと某企業に就職。最初の失敗を乗り越えようと必死に働いたマナミさん。そこで成果を上げると、取引先の人から一部上場会社の募集情報を教えてもらい、試験を突破して転職に成功。20代後半のことでした。契約社員でしたが、年収は600万円以上と大幅にアップしたそうです。
「転職先では優秀な人が多く、ほぼ全員が仕事にやりがいを感じていました。刺激を受けて、仕事に前向きに取り組みました」という言葉通り、やっと暗いトンネルを乗り越えた感があったとか。

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