恋愛&結婚 大嫌いな父と似た人を好きに…。独身を決めたアラサー女性が再び恋に落ちた相手

2万人以上のワーキングウーマンを取材してきたコラムニストの夏目かをるさんが、アラサー&アラフォー女性の恋愛・婚活にまつわるリアルストーリーをご紹介します。

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多くの女性にとってもっとも身近な異性は父親や男兄弟です。父親が大好きな女性なら、父親のような男性に好意を持つのは自然なこと。でも父親を好きではない女性にとって、「父親と似た男性を好きになる」ということは大きな負荷がかかってしまうことがあります。

OLの今日子さん(仮名・34歳)は、28歳の時に結婚寸前に破局しました。相手の男性は2歳年上で2年間交際しましたが、婚約した途端に今日子さんを束縛し、生活の隅々まで口を挟むようになったそうです。結婚したらパワハラ夫になるかもしれない。そんな危機感が、婚約破棄を決めさせたといいます。

婚約破棄前に相談した既婚の友達が「心配しすぎ。結婚したら夫を教育すればいいだけ」と少し呆れた表情で意見を述べたそうですが、今日子さんの決意は固かったのです。なぜなら男性と結婚したら父親と同じように「亭主関白」になると思ったから。それは恐怖だったと今日子さん。

「父は世間でいう“オレ様”タイプで、唯我独尊の言動に家族が振り回されていました。私が中学の時にテニスクラブに入ったことを父はずっと反対していました。私の練習を別のテニスサークルの顧問に観てもらって『将来性がない』という顧問の意見を、大会直前に父は私にわざわざ言ったんです。練習でくたくたになっていたときに…。酷いです。また父は私が高校時代につきあった男子の成績などをこっそり調べて、偏差値の高い大学に進学できないという理由で反対しました」

父親が大嫌いだということを隠していた今日子さん。好きになるタイプは父親と正反対と決めていたはずでしたが、いつの間にか同じタイプを好きになっていた今日子さんはショックを受けたと言います。
「婚約破棄の後に、自分探しのつもりでむさぼるように読書をしました。するとある本に、女性は父親と同じタイプの男性と結婚する傾向があるとあったので、それなら一生独身でいようと決めたんです」。

独身を貫くには経済力が必要不可欠と悟った今日子さん。手に職といっても事務職ではパソコンスキルを磨くことしか思い浮かばなかったそうです。
「ところがある女子会で、非婚を決めた女子がTOEICで高得点を取って外資系に転職したことを聞いたんです。そこで語学のスキルを獲得しようと決心しました」

今日子さんは英語だけでなく複数の語学力を習得するためにドイツ語、中国語など複数の語学を学べるスクールに入学しました。平日は就業後に、土曜日も午後からレッスンに励んだそうです。
「授業が終わるとお茶やご飯をして、まるでサークルのようでした。時には飲み会にも参加しました。年齢問わず様々な人たちとの出会いがあったせいか、自分の考え方がとても狭いことに気づき始めたんです」

20代のバンドマンは「海外進出のために英語を習得する!」と意気込み、また50代の元主婦は自立のために学び、さらに40代のサラリーマンは「家族に尊敬されたい」とプライベートな理由で通うなど、目的は様々。これまで会ったことのない人たちと触れ合うことで、今日子さんの心はだんだんとほぐれていったのです。

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