500人以上の女性の仕事と恋を幸せに導いてきた、キャリアコンサルタント・小川健次が、堅実女子の皆さんの人生を上方修正する、ちょっとしたコツをお教えする連載です。
今回は、キャリア女性に多い「プレゼン失敗、営業成績転落、婚活惨敗」という負のスパイラルを脱出する方法について、お話します。
ライバルの登場に焦りと不安の日々
大手放送局系列の映像制作会社で、プロデューサーとして働く里村喜代子さん(仮名・35歳)は、ここ最近のプレゼンで、2社連続して発注を取ることができず、ずいぶん落ち込んでいました。
喜代子さんが落ち込む理由は、受注できなかったことだけではなく、彼女のライバルでもある同僚の存在があります。
そのライバルは中途採用された同世代の女性で、最近大きな案件を連続で受注。社内での評価を上げてきていました。
常に営業成績ナンバーワンだった喜代子さんは大きく水を開けられ、焦っていました。プレゼンは失敗続き、今まで緊張などしたことがなかったのに、足が震えることもあったそうです。
しかもライバルは、喜代子さんよりも美人度が低い女性。正直、最初は見くびっていただけに、彼女の評判の良さを耳にするたびに「負けられない」という気持ちが強くなります。
「このままでは、会社に私の居場所はなくなってしまう……」
生来負けず嫌いだった喜代子さんのプライドは大きく傷つき、自信までも無くなってきてしまいました。とはいえ、落ち込んでばかりもいられません。挽回をすべく、数社の取引先に新規の売り込みを仕掛けていきます。しかし、どうもうまくいきません。
「力を出し切れないのは、心の中にプレゼンでの連敗のもやもやがあり、同僚ライバルの動向がずっと負の感情として残っているから」
自分ではそうわかっていても、感情はどうにもならなかったそうです。
常に焦っているから、恋愛もうまくいきません。婚活パーティーでカップルになった男性とも、連絡が途絶えてしまっていたのです。これらが重なって、喜代子さんの心はすっかり弱って、折れそうになっていました。
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