相手が決めやすいように手伝いをすればいい
ビジネスにしても、人との関係、特に恋愛にしても相手のことは相手にしか決められないもの。ならば、こちらができることは、相手が決めやすいような手伝いをすることしかできません。
しかし、これは焦っていると見落としてしまうものです。
この後、喜代子さんは雑念を払って、最高のプレゼンをすることに注力しました。そして早い時点で先方の決済が出なくても、焦らないことにしたそうです。そして、先方にとって価値がある情報を与え続け、相手の心の温度が沸点に達するまでジッと待つことにしたそうです。
最後は相手が決めること。こちらはやることをやったら、焦らず執着せずにいればいいのです。結果がダメでも、やることさえやり切れば、気持ちの切り替えは簡単にできます。
その話をしてから2か月後に、声を弾ませた喜代子さんから電話がかかってきました。それは、プレゼン先の企業から、映像制作の発注をいただけたとのことでした。焦らず、心をこめてプレゼンをし、結論を急かすことなく、ジッと待っていたらGOサインが出たそうです。
さらに喜代子さんから、もう一つ報告があるとのことで、聞いてみると、友人の紹介で出会った人との交際が始まったとのこと。こちらも、喜代子さんにとって理想の人だったそうですが、焦らずジッと構えていたら、お相手から交際を申し込まれたとのことでした。
誰であれ、焦らなければ本来の力を揮できるもの。少しくらいうまくいかないことがあっても、冷静になってできることを一つ一つやれば、道は必ず開けるのです。

「相手の役に立ちたい」そんな気持ちでプレゼンをしたら受注に結び付いたという。