500人以上の女性の仕事と恋を幸せに導いてきた、キャリアコンサルタント・小川健次が、堅実女子の皆さんの人生を上方修正する、ちょっとしたコツをお教えする連載です。
今回は締め切りが守れない、やる気が起こらないという女性へのアドバイス。ご紹介するのは、独立4年目フリーランスのグラフィックデザイナー・森沢真貴子さん(仮名・37歳)の相談です。
その1はこちら
やる気が続かない原因は、飽きっぽい性格ではない
やる気が持続せず、スケジュール管理も下手。会社員時代ではありえなかった進行遅延に落ち込む真貴子さんは、自分を責めて、うつっぽくなっていました。
「今はクライアントとの人間関係があるから、やる気が起きず、締め切りを守らなくても許してもらえています。でも、クライアントの担当者が変わったらどうなるのでしょうか。この世界において、まだ『若手』と言われていますが、その時代はもうすぐ終わってしまいます。それで愛想を尽かされたらどうすればいいのでしょうか」
ほとんど無表情で、沈み切った雰囲気を体全体にまとっています。うつっぽくなっていると事前に言っていましたが、相当根深いと想像できました。
「不安にとらわれ、いよいよ膨らんできて、将来の展望もすっかり暗く思えてしまっています。最近は、自分はフリーランスに向いていないんじゃないか、そんなことも考えてしまっています。そしてこうして相談している今も、相手を待たせている案件を抱えているんです」
彼にときめかなくなったので、別れようかと思う
さらには同棲を始めた彼との関係も、うまくいっていないとのこと。好きだと思って一緒に暮らしはじめてみたものの、なぜだか、ときめく感覚がまったく無くなって、単なる同居人としか思えなくなってしまっているそうです。
相手の嫌なところばかり見えてしまい、家事分担の不満も口に出せず、「この人と一緒にいると、私は不幸になるのでは……」とさえ、思っているとか。
仕事の展望も明るくなく、プライベートも不完全燃焼。その原因を、真貴子さん自身は、自分自身の短気さと飽きっぽさ、そしてだらしなさにあると言います。
締め切りが守れないことに端を発する仕事の不調は、彼との関係も悪くしてしまう