500人以上の女性の仕事と恋を幸せに導いてきたキャリアコンサルタント・小川健次が、堅実女子の皆さんの人生を上方修正する、ちょっとしたコツをお教えする連載です。
今回は、転職を繰り返すアラサー女性が陥りがちな「転職貧乏」についてお話します。
価値観が合う人と仕事がしたい
都内の編集プロダクションで働く山本美晴さん(仮名・35歳)は、6回目の転職先がなかなか見つからないことに悩んでいました。都内の有名私立大学を卒業後、新卒で中堅出版社に就職。当時ブームだったライトノベルで小さなヒットを飛ばします。その後、同じ規模の出版社を渡り歩き、32歳のときに、大手出版社に引き抜かれます。
3年勤めた後、今の編集プロダクションの山下社長(仮名・55歳)に誘われて転職。現在は勤続半年になります。
名の知れた出版社にいた美晴さんが従業員10名規模の編集プロダクションに転職をしたのは、山下社長の人柄が美晴さんと合ったからだそうです。特に文学作品に対する価値観と、作家さんに対する敬意を払う姿勢が一致したことが、転職を決意する後押しになったとのこと。
しかし、今また転職を考えるとは……。やはり給与や福利厚生面などで、不満があったからなのでしょうか。それとも、さらなるスキルアップを目指してなのでしょうか。私のその問いに対して美晴さんは、笑顔でこう答えてくれました。
実家パラサイト女子が陥る、「価値観ファースト」のキャリア観