500人以上の女性の仕事と恋を幸せに導いてきたキャリアコンサルタント・小川健次が、堅実女子の皆さんの人生を上方修正する、ちょっとしたコツをお教えする連載です。
今回は、キャリア女性に多い「女性社員に嫉妬され、足を引っ張られること」についてお話します。
外資系のコンサルティング会社で活躍していた山本香苗さん(仮名・39歳)が、都内で教育出版事業を手掛ける会社に、マーケティング部長として、転職をしたのが2年半前のこと。
赤字を黒字に変え、快進撃を続ける香苗さんは、古参社員を差し置いて、社長に大抜擢されます。
その1はこちら
私生活の噂まで盛り込んだ告発メールがばらまかれる
香苗さんが社長就任後4か月が経った頃、香苗さんは、山本オーナーに呼び出されました。そこで香苗さんが告げられたのは、なんと社長解任。
その場で、香苗さんが山本オーナーに見せられたのは、差出人欄が黒く塗りつぶされた、数多くのプリントアウトされたメールでした。
そこに記されていたのは、根拠のない香苗さんへの誹謗中傷。もしくは、いかに香苗さんが会社に害を成す存在かについて書かれた、告発文でした。
根も葉もないレベルの私生活の噂も書かれており、このメールが、香苗さん以外の全社員にばらまかれていました。目の前が真っ暗になったそうです。
その文書はそれぞれ複数の人から送られたもの。しかし、読めば文章のクセなどから、誰が送った内容なのかは一目瞭然です。その文書を書いた人のほとんどが、「香苗さんに協力を惜しまない」と言ってくれた古参の女性社員たちだったのです。これには香苗さんも驚愕しました。
社長解任により、再度マーケティング部長のポストに戻るか。もしくは会社を去るか。その選択を迫られた香苗さん。
さまざまな経験を積んできた香苗さんですが、これにはショックで立っていることができず、すぐに私のもとを訪れてきたのでした。
会社のために自分が不利益を被ってもいいという言葉は、ウソが多い