500人以上の女性の仕事と恋を幸せに導いてきたキャリアコンサルタント・小川健次が、堅実女子の皆さんの人生を上方修正する、ちょっとしたコツをお教えする連載です。
今回は、キャリア女性に多い「男性に察して欲しい余りに自爆する」ことのお話です。
クリスマスは特別な恋人たちの祭典
都内の百貨店で働く杉本真理さん(仮名・29歳)は、恋人である智之さん(仮名・33歳)との将来に不安を感じていました。
智之さんは区役所の職員、百貨店で働く真理さんと休日がなかなか合うことがありません。会える頻度は少ないながらも、ほぼ毎日メールや電話を通じてコミュニケーションを取っていました。
それでも真理さんの不安が消えて無くならないのは、以前智之さんと出会う前に付き合っていた男性と、クリスマスの過ごし方と結婚のことで口論になり、それが原因で別れることになった経験があるからです。
クリスマスが近づいてくる時期、真理さんにとっては心が躍るというよりは、前カレと別れた日のことが沸々と思い出され、厚い雲で心が覆われるような気分になるのでした。
というのも、真理さんにとってクリスマスは特別な日なのです。テレビドラマや漫画の影響を受け、クリスマスは恋人同士の祭典という刷り込みがされていました。そして、真理さんのお父さんの命日でもありました。
お父さんは、当時大学生だった真理さんに「花嫁姿を見るまで生きたかった。ごめんな」と言って亡くなったそうです。
父親の遺言が、クリスマスへの執着を募らせる