恋愛&結婚 気の利く女子にありがちな「自分さえ我慢すればいい」マインドの危険性~その2~

「気配り上手な私」から抜ける簡単な方法

まずは、同棲したきっけから、日々の生活について詳しく話してもらいました。

その結果わかったのは、頭の回転が速くて気配り上手の女性が陥りがちな、典型的なワナに友美さんもハマってしまっているということでした。

まず友美さんはいろいろなことを、先回りして考えられる力に長けているので、同棲生活において発生しそうなさまざま問題に気が付いてしまうのです。それは生活必需品の準備や、食事のこと、光熱費などお金の問題、そして趣味嗜好の違いなどあらゆることに対してです。

さらに、それを相手の負担にならないよう、無意識のうちにすべて自分で解決しようとして、自分一人のストレスとして抱え込んでしまうのです。

友美さんの能力が長けていることに、聡志さんは気が付きません。聡志さんがストレスフリーで生活できているのは、友美さんの尋常ならざる努力があることに気づけないのです。友美さんはそんな聡志さんにイライラを抱え、聡志さんも無言のうちにのしかかるプレッシャーに居心地の悪さを感じます。また、「家事が必要ない」ほど完璧な状態が維持されていることで、「自分はこの家でやるべき家事がない」と聡志さんから自尊心を奪っていきます。

頑張るほどに溜まっていくストレス。この状態をこの先も続けていけるのだろうか……友美さんの漠然とした不安と心配の原因の多くは、どうやらこのあたりにあるようでした。

「自分一人が我慢すればいいこと。私が耐えれば幸せになれる」……そう考えて自分を抑えつけていれば、苦しくなるのは当然。それを続けることに不安になるのも当然といえるでしょう。

この問題を解決する方法は一つしかありません。自分一人で抱え込もう、自分だけが我慢すればいいという考えを捨てて、相手に協力を求めることです。

この「自分だけ我慢すればいい」という思考は、今話題の「機能不全家族」の原因の一つになっていると感じています。溜まったフラストレーションが、子供など立場や弱いものへの攻撃に向かってしまうのです。子供に手を上げてしまうと悩むキャリア母たちの共通点が、この自己犠牲的な思考です。

パートナーシップとは、どちらかだけが踏み台になることで、どちらかだけが幸福になることではありません。

それよりも、まずは思いや考えを共有することが先決。たとえ手間がかかったとしても、そこでお互いが協力し合い、助け合うからこそ、お互いにストレスがない形で問題が解決するものです。急がば回れのほうが、パートナーとの関係強化につながるのです。

友美さんには、まず自分一人で抱え込もうとしないことと、そのための実践的な方法をお伝えしました。それは、「今夜のお風呂掃除と、翌朝のゴミ出しを聡志さんに依頼する」という内容です。

その場では納得した様子でしたが、結局、家に帰ると先回りしてやってしまったそうです。その後、2か月間カウンセリングをしましたが、結果的に「聡志さんに家事分担を”お願い”して、嫌われたくない」という思いが常に勝っていました。

そんな気持ちの苦しさに耐えかねて、上司との不倫を再開。結局、聡志さんとは別れてしまったそうです。

「気が利く私」ことがアイデンティティーになっているキャリア女性は多い。まずは、先回り癖を止めてみるのが、幸福への近道かもしれない。

賢人のまとめ

1、一人で抱え込むほどにストレスになる。2、パートナーシップとはお互いの協力でお互いが幸せになること。3、思いや考え共有し合うほど愛と信頼が深まる。

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