恋愛&結婚 華やかな同級生に嫉妬…理想と現実のギャップで陥る自己嫌悪からの脱出法~その1~

華やかな同級生たちに、自己嫌悪

珠美さんは北関東の地銀に就職して以来、実家に帰る以外で、東京には出てこなかったそうです。

仕事が楽しく、プライベートな時間に東京まで足を運ぶことをしませんでした。大学の友達とは頻繁に連絡を取り合い、海外旅行などに行って旧交を温めていたとのこと。

久しぶりの東京は、10年ぶりに開かれた高校の同窓会。当時の友人達と再会できると思うと、東京までの2時間半の電車の旅もワクワクしながら過ごしていたと語ります。

そして都心のホテルの会場に到着。高校3年間で仲良しだったA子とB子の2人とも再会できて、珠美さんのテンションもますます高まっていきました。

しかし、それぞれの近況に話が及びはじめると、途端に珠美さんの気分が急降下していったのです。

A子は、在京キー局傘下のテレビ制作会社に就職。現在はディレクターとして華やかな世界を支える舞台裏で、充実した仕事をしているとのこと。有名芸能人や、スポーツ選手らの名前がポンポンとA子の口から出てきます。

それはまさに、珠美さんが大学生の頃、憧れていた世界。自分がやりたくてできなかったことを、目の前のA子が実現していたことに、珠美さんは悔しい気持ちで一杯でした。

B子はすでに結婚していましたが、結婚して専業主婦になるまでは都内のメガバンクに就職していたとのこと。夫も同じ銀行の行員で、本社勤務のエリートだそうです。大企業や海外企業のM&A案件などの話を聞くにつれ、自分も彼も地方銀行……正直、面白くありませんでした。

しかも、A子もB子もそれほど成績が良いわけではなく、あまりレベルの高くない私立大学に進学していました。成績が常にトップクラスで、同学年では一番レベルの高い大学に進学した珠美さんには納得いきません。

さらには、東京で20代を過ごしてきた2人の振る舞いは、北関東の地方銀行で働いている自分からは眩しく見えて、自分がどんどん安っぽく思えていったのでした。

地元に戻ってからも、珠美さんの気分は全く晴れません。自分が手に入れたかった人生を手に入れた人がいる……しかもそれは、自分以上に努力をしていない人たちだったということに、プライドがズタズタに引き裂かれていくのを感じたとのこと。

「こうなった原因は、そもそも自分が、妥協して今の銀行に就職を決めたからだ。東京を離れたのも判断の誤りだし、自分は北関東のこんな世界にいるのが間違っているんだ……」

そう考えはじめた珠美さんのネガティブな感情の矛先が、最初に向かったのは、職場の仲間たちでした。

「同級生と比べて、理想の自分が手に入っておらず、現実の自分は田舎臭い……」そう考えた珠美さんは、自分の周囲を変えようとします。

都心で生まれ育った珠美さんは、就職で初めて地方に来た。思った以上に住み心地が良かったと、当時を語る。

周囲を変えようと職場の同僚に無意味に攻撃し、「東京の風」を吹かせようとする……~その2~に続きます。

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