500人以上の女性の仕事と恋を幸せに導いてきたキャリアコンサルタント・小川健次が、堅実女子の皆さんの人生を上方修正する、ちょっとしたコツをお教えする連載です。
今回は、結婚に焦ったキャリア女子が既婚男性の餌食になり、結婚が流れてしまうというケースについて。「不倫慣れ」した男性の常套手段の具体例とともに紹介していきます。
一緒にいて楽しいから同棲をスタート
食品メーカーに勤務する橋本睦美さん(仮名・34歳)は、飲料メーカーに勤務する雄馬さん(仮名・36歳)と同棲して8年目になりました。
2人の出会いは10年前、睦美さんの会社が立ち上げたオーガニック食品のプロジェクトに、雄馬さんがアドバイザーとして参加したことです。意見交換会で世界の最先端の食について知る雄馬さんは魅力的でした。2人はカナダに留学経験があるなど共通項も多く、自然ななりゆきで恋人同士になったのです。
交際2年目に、雄馬さんが住んでいた社宅が老朽化で壊されることになり、それを機に一緒に住むことになりました。経済的な効率性のみならず、居心地がいい相手と生活することの楽しさもお互いに想像できたので、同棲がスタート。睦美さん26歳、雄馬さん28歳のことでした。
睦美さんは当時は仕事があまりにも楽しく、将来のことや、結婚のことまで具体的には考えていませんでした。
「26歳で結婚は早い。でもこのままずっと一緒に住んでいるなら、いつかそのうち結婚し、子供を作って、家庭ができあがっていくのだろうなと思っていたんです」と語ります。
妊娠適齢期が気になるも、彼は他人事のように薄い反応