恋愛&結婚 結婚に焦る女性を狙う、“不倫慣れ”既婚男子の常套手段~その1~

元チャラ男の同級生がエリートに大変身

睦美さんも雄馬さんも仕事に邁進し、もちろん、お互いを大切なパートナーとして思っていることに変わりはありません。しかし睦美さんは、32歳を過ぎた頃から今後のことを不安に思うようになってきたのです。

それは妊娠・出産のこと。結婚はいつでもできますが、妊娠には年齢的な限界もあります。そのあたりのことを踏まえて、「将来のことについて雄馬さんはどう考えているのだろうか」とある日、意を決して雄馬さんにぶつけてみました。そして返ってきたのは、睦美さんが望んでいた答えとはかけ離れた、素気のない返事だったのです。

「まあ、なるようになるし、ゆっくり考えればいいんじゃない」

もともと雄馬さんがそういう人だということは、睦美さんも理解していました。それでも、雄馬さんが真剣に考えてくれていないことがはっきりして、睦美さんは愕然としたのでした。

そしてその夜、雄馬さんが眠った頃を見計らい、睦美さんはある男性へとLINEを送信したのです。

その男性とは、睦美さんの高校の同級生だった義之さん(仮名・34歳)です。数週間前に参加した高校の同窓会で、再会した男性です。

高校時代の義之さんはチャラ男として女子から評判も悪く、成績もイマイチ。優等生グループに属していた睦美さんは、義之さんに対して良い印象を持っていませんでした。

しかし高校卒業後の義之さんは、一念発起し猛勉強して有名大学に入ります。そして今や大手有名広告代理店でディレクター職に就いているのです。

スタイリッシュなスーツ、人の話を目を見て聞く真摯な態度、「うんうん、わかるよ」と優しく睦美さんの話を聞いてくれるところ……全体的に紳士な振る舞いをしており、睦美さんも驚いたのでした。

二次会まで終わり、睦美さんはたまたま義之さんと帰る駅の方向が一緒だったこともあり、せっかくなのでという義之さんの誘いで、道すがら見つけたバーでもう一杯二人で飲み直すことにしました。

あらためて思い出話に花を咲かせた後、お互いの近況について話題が移っていきます。酔っていたこともあったのでしょう。睦美さんは、今同棲している雄馬さんとの将来に不安を感じていることなどを義之さんに話したのでした。

そんな睦美さんの言葉に、真摯に耳を傾けてくれる義之さんは「俺もさ、結婚した奥さんとうまくいっていないんだ」とため息をついて語ります。

「今は離婚に向けて夫婦で話しているけれど、子供がかわいそうでさ。親権について決着がついていないのが悩みなんだ」と、悲しそうな瞳で語るのです。

「睦美ちゃんの彼は結婚に前向きではない。俺は結婚してからうまくいっていない。人生はうまくいかないものだね」と笑う義之さんに、キュンと来たそうです。

不倫慣れした男性は、“相手の話を最後まで聞く(ふりをする)”、“女性を下の名前で呼ぶ”、“距離は近いがボディータッチはしない”傾向があります。経験的に女性がどうすれば心を開くかわかっているのです。

もちろん、そのことに睦美さんは気が付きません。

不倫慣れしている男性は、同窓会で”ギャップ萌え”などを演出し、女性の恋心をくすぐるようなところがある。

そのあと、義之さんが発した言葉で睦美さんの心は揺り動かされてしまい……!?~その2~に続きます。

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