恋愛&結婚 失恋を引きずるキャリア女子が抱える根本問題……それは「損得勘定」だった~その2~

500人以上の女性の仕事と恋を幸せに導いてきたキャリアコンサルタント・小川健次が、堅実女子の皆さんの人生を上方修正する、ちょっとしたコツをお教えする連載です。

今回は失恋から立ち直れないというキャリア女性のお話です。

テレビ局に勤務し、報道記者として活躍する小林恵さん(仮名・34歳)は、失恋の痛手からの立ち直りが遅い自分に対して、「何とかしなくては」と思っていました。

その1はこちら

恋愛にかかったコストを回収したい

恵さんと話しているうちに、彼女が人の利益に対して敏感に損得勘定しているところが伝わってきました。時間とコストの損失において、高い意識を持っていることがわかったのです。

人は無意識のうちに、得失の「失」が大きくなるのを避けようとします。要するに、人は誰でも損をすることが嫌なのです。

恵さんは交際スタート前から、彼を気遣い、尽くすのですが、そうしてかけた労力(コスト)を無意識のうちに、いつかは回収したいと考えるようになります。

しかし彼にとっては、恵さんが勝手にやってくれていることなので、恵さんに感謝し、最初は何らかの見返りを用意するものの、それに対して恵さんの「尽くし」が追いつきません。そのうちに具体的な行動をせず、それらをスルーするようになるのです。

すると恵さんは彼に対して、よりたくさんの労力をかけはじめます。このままだと、かけた労力に見合ったものが返ってこないので、もっともっと彼に気を遣い、もっともっと彼に尽くすようになるのです。

そうこうしているうちに、ひょんなことから2人の間に別れが訪れます。恵さんが彼にしてきたこと、彼に尽くしてきたことが、形になって返ってくることなく、そのまま消えて無くなってしまったようなものです。

彼との別れによって、現実には何かを失ったわけではありません。恵さんが彼に尽くしたといっても、お金をとられたわけでも、生活を脅かされるようなことがあったわけでもありません、むしろ、別れたとはいえ一緒にいた時間は、幸福な時間を過ごせていたのですから。

恋愛への未練ではなく、「損した部分」を回収しようとしていた

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