500人以上の女性の仕事と恋を幸せに導いてきたキャリアコンサルタント・小川健次が、堅実女子の皆さんの人生を上方修正する、ちょっとしたコツをお教えする連載です。
今回は「仕事ができて、器が大きい人」と評価される女性の、恋愛の「あるある」ケースを紹介します。
大手建設会社の管理部門で働く大木潤子さん(仮名・38歳)は、最近急接近している部下の達也さん(仮名・34歳)との関係を、もっと親密にしたいと思っていますが、なかなかうまくいきません。
【その1】はこちら
「部下に奢らせるわけにはいかない」
達也さんと訪れた居酒屋で、潤子さんは 「営業部門にいたころから、潤子さんのことが好きでした。真剣に付き合いたいと思っています」 と告白をされました。
この告白を、“若い男の子が酔った勢いで、上司に媚びて告白してきたのだろう……”そう感じた潤子さんは、面倒なことになる前にと達也さんなだめて、会計をしようと席を立ちました。しかし、それを達也さんが制止して言います。「自分が誘ったのだから、自分が払いたい」と。
しかし、部下に払わせるわけにもいきません。その日は何とか潤子さんが会計を済ませ、お互い家路へとついたのでした。
その翌日から、達也さんの態度は少しずつ違っていきました。もちろん仕事はこれまでどおり、きっちりこなすのですが、言葉の端々に伝わる雰囲気や、メールの文章の一文一文に親しみが込められているのです。
「自分でできることがあれば、いつでも力になりたい。またご飯に行きましょう」そんな文章さえ入っています。
最初は意にも介さず、それどころか何か勘違いをさせてはいけないと、逆に少し冷たい対応を達也さんにしていた潤子さんですが、達也さんの態度が改まることはありません。
猛烈なアプローチと親密な気持ちが消えてしまった……!?