500人以上の女性の仕事と恋を幸せに導いてきたキャリアコンサルタント・小川健次が、堅実女子の皆さんの人生を上方修正する、ちょっとしたコツをお教えする連載です。
今回は、「縁がない」と悩むキャリア女子の方に多いリアルケースを紹介します。男性との出会いはあるのに、なぜ縁がないのか……その理由をひもといていきます。
大手電子機器メーカーの営業部門で働き、同期の中での出世頭として活躍している野本綾子さん(仮名・34歳)。直近の恋愛は12年前で、現在までに男性と深い関係になったことはありません。
【その1はこちら】
コーヒーと笑顔で恋に落ちる
綾子さんが親友の結婚式の翌日、休日出勤をすると、中途入社で綾子さんの部下である彰二さん(29歳)が出社していました。
2人は挨拶をかわし、黙々と仕事をしていたところ、仕事に集中する綾子さんに、コーヒーが出されたのは、机に向かってから2時間後の事でした。
コーヒーカップを差し出したその腕の先には、彰二さんの印象的な笑顔があったことだけは覚えています。
「少し根詰めているようなので、休憩しませんか?」そう優しく語りかけてきた彰二さんに、綾子さんは戸惑いました。平日の業務時間中なら、そんな会話もなかったはず。しかし、誰もいない二人きりのオフィスであることから、彰二さんも気軽に声をかけられると思ったのかもしれません。
ふと、これまで仕事をしている自分に、優しく声をかけてくれる人がいなかったことに気づいた綾子さんでした。彰二さんの小さな心遣いが、とても嬉しく感じられたのでした。
その日以来、綾子さんの心境に大きな変化が訪れました。彰二さんがオフィス内で視界に入る度に、心がドギマギするのです。これまでは、中途で入ってきた社員の一人くらいにしか思っていなかったのに、彰二さんの行動が気になってしまうのです。
あの休日出勤の日に、何かがあったわけではありません。しかし、些細な彰二さんとのやりとりが、綾子さんの心に変化をもたらしたのです。
恋愛スイッチがONになった後の正しい行動とは?