恋愛&結婚 脈アリなのに進展しない…肉食女子の憂鬱と男心~その1~

突然のデートの誘い

恵美さんは「人間はテレパシーが使えると思いました。あれだけ見ていると、相手も私のことが気になるんですね」と、当時を振り返ります。

しかし、その日の恵美さんは友人と一緒だったこともあり、達郎さんの申し出を丁重に断り、LINEの交換をして後日また連絡をすることを約束したのでした。

達郎さんは、こまめにLINEをくれます。恵美さんに負担をかけず、職業にも驚かず、時間も内容も絶妙。会う前から心が惹かれていきます。

その数日後、2人は青山のフレンチレストランで会うことになりました。達郎さんは終始朗らかで、あのときの悲しそうな表情はありません。笑顔で恵美さんの会話をリードしてくれます。

また、事前にLINEで、お互いのことについては話していたこともあってか、恵美さんも安心してリラックスしながら達郎さんとの時間を過ごすことができました。

優しい語り口でニコニコしながら、恵美さんの話を聞いてくれるだけでなく、恵美さんの言葉一つ一つに感嘆の言葉を述べてくれます。

仕事、家族、青春時代……お互いにリラックスしていることを感じながら、無限に会話が続いていくのです。

それでいて、達郎さんに下心があるような気配もなく、お互いが旧くからの友人であったような、不思議な感覚を恵美さんは終始味わっていたのでした。

恵美さんの外見は、昭和のアイドル歌手のように小柄で愛くるしい。男性受けが良く、男性から声をかけられることは少なくありません。だからこそ、軽々しい男性を見定める目は養われており、そうそう簡単になびくことはありません。

ましてや、まるで知らない人とLINEの交換をした挙句、こうして食事やデートをしていること自体が、恵美さん自身でも驚きでした。「おまけに、これだけリラックスした時間を過ごせるのは、よほど達郎さんと相性がいいのだろう」そう考えずにはいられませんでした。

2軒目は恵比寿のバーでした。達郎さんからの自然なボディータッチも心地よく、その日のデートが終わりに近づくにつれて、恵美さんの気持ちはすっかり達郎さんに傾いていました。

「ずっとこのまま、一緒にいたい」

恵美さんはそう思い、自分から達郎さんに対して、直球のアプローチをしたのです。

しかし、達郎さんは 「明日も仕事があるから、今日は帰ろう」と恵美さんの誘いをかわしたのです。

初めてであった日、彼は友人の結婚式の三次会だった。悲しそうな顔をしていたことがいつまでも印象に残っていた。

女性からのアプローチにひるんでしまったのか?彼の本心は……?~その2~に続きます

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