500人以上の女性の仕事と恋を幸せに導いてきたキャリアコンサルタント・小川健次が、堅実女子の皆さんの人生を上方修正する、ちょっとしたコツをお教えする連載です。
今回は、「性格よく美貌で高収入なハイスぺ女子」がダメ男としか恋愛できない“謎”についてのお話です。
大手IT企業の経営企画部門で働く、永田真理さん(仮名/37歳)は、東大卒のハイスぺ女子。人当たりがいい優しい性格で、美貌にも恵まれています。それなのに、短期恋愛を繰り返し、ダメ男につけこまれるというひどい恋愛を繰り返しています。
【その1はこちら】
完璧主義で、効率性を求める性格
真理さんが努力で勝ち取ってきた輝かしいキャリア、そして、あまりにもひどい恋愛。私に対してこれまでの人生を、よどみなく話してくれました。真理さんの話はあまりにもわかりやすく、疑問が一切ありません。なんというか、テレビショッピングの商品解説のように、ご自身の人生を語るのです。
そして、話し終えた真理さんは、私に問いかけてきました。「問題があるとすれば。何だと思いますか?」と。それに対しての私は即答しました。「問題が無さすぎることですよ」と。
自分と相手の時間の効率性を意識し、日常会話でさえ完璧であろうとする真理さんに対して、いわゆる常識的な男性は、たじろいでしまうでしょう。おそらく「この女性の時間を奪ってはならない」「俺なんかと恋愛していたら、この女性の足を引っ張るのではないか」「俺がいなくても、この人は自己完結して生きていける」などと、引け目を感じてしまう男性もいるかもしれません。
多くの男性は、女性から頼られることで、自己承認欲求が満たされるものなのです。交際している女性に、何かしらの助けを求められ、頼りにされることで、心が満たされていくのです。
今はジェンダーの問題もあり、DVを誘発する可能性があるので公言はできませんが、「守ってあげたいと思われるような女性」が男性に一定数の人気があるのも、そのような理由からなのです。
しかし、真理さんは完璧すぎて、男性の自己承認欲求を満たせません。そして、男性の“好きな女性の役に立ちたい”という願望は満たされません。それどころか、「真理さんのために何かしようとすると、とてつもなく大きなプレッシャーを受けるのではないか」という不安に駆られてしまいます。
だからこそ真理さんに近づいてくるのは、常識的な男性よりも、むしろ常識の外にいる男性ばかりになってしまいます。「真面目に付き合うには重いけれど、遊びの女としては、都合がいい」と思われてしまうのでしょう。
真面目な女性がダメ男につけこまれる……その対策方法とは?