恋愛&結婚 年下男子から甘い誘い…「不倫トラップ」の脱出方法~その1~

500人以上の女性の仕事と恋を幸せに導いてきたキャリアコンサルタント・小川健次が、堅実女子の皆さんの人生を上方修正する、ちょっとしたコツをお教えする連載です。

今回は「ハイキャリア女性を狙う年下男性の恋心」について、解説していきます。ハイキャリアの女性は人間的な魅力があり、不倫の罠を仕掛けられることはたくさんあります。

妻は気鋭のピアニスト・夫はエリート商社マン

習い事教室を多角的に展開する実業家である小野田千春さん(仮名・38歳)は、優しい夫の隆一さん(仮名・41歳)と結婚10年目。子どもはいませんが、その分、お互いのライフスタイルを尊重し合える、良好な夫婦関係を築いてきました。

大手財閥系商社に勤める隆一さんは仕事が忙しく、平日家にいるのは夜遅い時間帯で休みは土日のうち1日だそうです。

一方、千春さんはかつては気鋭のピアニストとして活躍していましたが、現在はそれよりも習い事教室経営が忙しい。老若男女を対象とした教室運営で、土日は大忙し。平日夜は打ち合わせや、演奏会などで外出する機会が少なくありません。

すれ違いが多い2人の生活スタイルですが、逆にお互いに自己主張が強いタイプなことから、逆にこのくらいの距離感が丁度良かったようです。

2人の出会いは10年前にニューヨークで行われた演奏会でした。その演奏会には、千春さんの名門音楽大学時代の友人が出演するということもあって、千春さんは旅行を兼ねて聞きに行ったのです。そして、演奏会終了後の打ち上げで、当時、現地駐在員だった隆一さんに出会ったのでした。

千春さんにとって隆一さんの最初の印象は、エリートが服を着て歩いているような、鼻持ちならないイヤなヤツだったそうです。どこか、人を上から目線で見て小馬鹿にしたような口調や態度。まったく千春さんにとっては興味の対象外でした。

とはいえ、一方の千春さんも、当時は日本ではピアニストとして、活動の場が広がりつつあるタイミングだったこともあり、自信を持っています。気に入らない相手とは、正面から衝突することも少なくない、血気盛んな時期でした。

お互いに相性が悪そうに思える2人でしたが、ひょんなことから好きなミュージシャンの話しで意気投合。その4日後に千春さんが帰国する頃には、強くお互いを意識するようになり、千春さんが帰国してから遠距離恋愛がスタートしたのです。

不動産の営業担当者が元ピアニスト志望だった

千春さんと隆一さんの交際スタートから2年目、隆一さんがアメリカから、本社への異動になったことで2人は結婚したのでした。

結婚後も隆一さんの年単位での海外赴任があったこともありましたが、千春さんは日本国内での活動を優先して日本に残留。逆にその距離感が、2人にとっては丁度良く、良好な関係をつくるにはうってつけだったのです。

そして結婚10年を迎えた今年、隆一さんも40歳を超えて、今後は海外赴任もそう多くないだろうことを見越して、いよいよ2人は都内にマンションを購入したのでした。

新築の高級分譲マンションですが、購入にあたって、大幅なリフォームを施工。ピアノ用の防音工事はもちろんですが、隆一さんの専用書斎など、2人の希望を叶えるために、入居までの時間をかけてまでも、細部にまでこだわったリフォームを施工することにしたのです。

もちろん、施工にあたって業者との打ち合わせ窓口は、千春さんです。経営者であるので、時間にも融通が利くことや、アーティストらしくクリエイティブなセンスは、隆一さんより千春さんのほうがはるかに勝っています。隆一さんもそのあたりは心得ていて、細かい要望を千春さんに伝え、あとは千春さんに任せています。

順調に工事が進んでいたある日、工事の進捗を確認しに現地に赴いた千春さんを、マンション販売会社の営業担当者の洋一さん(仮名・28歳)が迎えてくれました。

洋一さんはその時に、「僕も音大のピアノ科を出ています。まあ、ずっとレベルは落ちますが」と千春さんに伝えます。そのときのクシャっとした笑顔がチャーミングだったそうです。

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