500人以上の女性の仕事と恋を幸せに導いてきたキャリアコンサルタント・小川健次が、堅実女子の皆さんの人生を上方修正する、ちょっとしたコツをお教えする連載です。
今回は「ハイキャリア女性を狙う年下男性の恋心」について解説していきます。
習い事教室を多角的に展開する実業家である小野田千春さん(仮名・38歳)は、優しい夫の隆一さん(仮名・41歳)と結婚10年目にマンションを購入。リフォーム担当者は、元ピアニスト志望だった洋一さん(仮名・28歳)でした。
【その1はこちら】
弾む会話、縮まる距離
28歳の洋一さんからの誕生日プレゼント、その心遣いに千春さんは胸を高ぶらせます。
その数日後、千春さんから御礼を兼ねて、洋一さんをランチに誘います。そこから2人は急接近。何かと理由をつくっては、2人で会うようになっていきました。ともに音大出身でピアノという共通の話題がある2人です。話題にはことかきません。
夫の隆一さんも、音楽への造詣があるとはいえ、やはり本職の音楽家ではありません。ましてや、エリートビジネスマンで、振り返ってみれば、そこまで自分のピアノの世界観について隆一さんに語ったことはありません。
その逆に、洋一さんは一時はプロのピアニストを目指したこともある人。千春さんにとっては同じ世界の住人です。そして何より、不動産営業という見知らぬ世界の話は、好奇心を千春さんの旺盛な好奇心がどうやったって刺激されてしまいます。
やがてリフォームも終了。物件の引き渡しを終えた頃、千春さんは、洋一さんから想いを告げられました。
「結婚しているのはわかっています。でも気持ちを押さえられない。どうか僕と付き合って欲しい」と。
熱烈な告白に押されて、気持ちが動いてしまう。