500人以上の女性の仕事と恋を幸せに導いてきたキャリアコンサルタント・小川健次が、堅実女子の皆さんの人生を上方修正する、ちょっとしたコツをお教えする連載です。
今回は少ない交際期間で、マッチングアプリや婚活パーティーで知り合った男性と結婚し、その後「地獄を見た」というキャリア女性のお話です。マッチングアプリで手軽に異性と出会えるようになりましたが、友人関係や生活についての考え方などを知らないまま結婚してしまい、その後の生活に悩む女性は増えています。特に隠れマザコンの男性は急増中です。
「育児の手伝いをするわよ」という義母の甘いささやき
外資系の家電メーカーでマーケティング職でバリバリ働く小田亜由美さん(仮名・34歳)は、3歳の娘がいるワーキングマザーです。4年前に結婚した夫の陽介さん(仮名・35歳)は通信機器メーカーの技術者。2人は婚活パーティーで出会い、3か月の交際を経て、結婚しました。
「私たちは30代前半のうちに結婚したかった。お互いの学歴や収入などのバランスもよく、“この人だ”とお互いに思いました」と亜由美さんは語ります。
結婚2年目に、陽介さんの強い要望もあり、陽介さんの実家のすぐ近くに一戸建ての家も購入しました。
家の購入にあたっては、亜由美さんと陽介さんの貯金をそれぞれ半分ずつ出し合い、住宅ローンもそれぞれ半分ずつ組むことにしました。土地も建物も、権利を半分ずつの共有名義です。
「お互い半分ずつなら、何も陽介さんの実家のすぐ近くに固執することなく、もっと自由に住むところを選びたい」そう主張した亜由美さんでした。すると陽介さんは、「子どもも小さいし、今までの都内の保育園だと園庭がないじゃないか。自然が豊かな郊外のウチの実家の方がいいって」と言います。
陽介さんの母からは、「お迎えだって行くわよ。育児の手伝いは任せて」と力強い言葉をかけられました。義母は62歳で専業主婦。体力もあり、サバサバしている性格。そんな義母の協力を得られるなら、悪い話ではないと一戸建ての購入を決めたのでした。
義母が娘の世話をしてくれるので、仕事に集中できる