恋愛&結婚 社長と副社長は夫婦…一方的に解雇されたキャリア女子が下した、不倫相手との決別~その2~

500人以上の女性の仕事と恋を幸せに導いてきたキャリアコンサルタント・小川健次が、堅実女子の皆さんの人生を上方修正する、ちょっとしたコツをお教えする連載です。

現在、大手不動産販売会社で働く矢野貴子さん(仮名・37歳)が、この会社に転職してきたのは3か月前のことです。前職を退職した理由は、事実上の解雇でした。それは、社長である聡志さん(仮名・39歳)との不倫があったから。

今回は貴子さんが前に勤めていたベンチャー企業での顛末から、献身的な女性を狙って“モチ―ベーション詐欺”をする男性について解説していきます。

【その1はこちら

妻である副社長の目を盗んで、平日昼デート

副社長とはいえ、実際にはほとんど出勤してこない美香さんの目を盗むのは、容易なことでした。2人はことあるごとに打ち合わせと称しては一緒に外出し、平日昼間のデートを楽しむようになりました。

その関係は心地よく、気が付けば2人の関係は一年を過ぎようとしていました。

しかし、その2人の関係に突然終わりが告げられます。その日、貴子さんが出勤すると、席に着く前に珍しく出勤していた美香さんから声をかけられて、応接室に連れていかれたのです。

応接室に入ると、いきなり美香さんから、退職届けと同意書と称する紙に記入するよう迫られました。実は美香さんは貴子さんと聡志さんを疑っており、探偵をつけていたとのことでした。

美香さんは「自己都合で退職してくれたら、慰謝料の請求はしない。退職金なんてないわよ。以後会社や聡志さんに近づくことを禁止。これを破ったら、従わなければ会社として損害賠償請求の訴訟をするわね」と言い放ったのです。

そして畳みかけるように「同意するという書面に記入して」ということです。

美香さんは、「あなたさ、ウチのダンナに半ば脅しのように関係を迫ったそうじゃない。やめてよね」と言いました。これには貴子さんも耳を疑いました。

聡志さんと話したいと伝えても、美香さんははねつけます。その日をもって貴子さんは書類にサインをし、会社を退職したのでした。

貴子さんは聡志さんに決別し、退職したその足で引っ越しします。再就職先も、友人の紹介で現在の大手不動産販売会社に決まります。退職から10日以内にすべて決めてしまったのです。このスピード感からも、貴子さんの“損切”の早さがわかります。

それから1か月後、会社の前で聡志さんが声をかけてきたのです。驚いた貴子さんに、聡志さんは知人に聞き回って、やっと貴子さんの職場を探し当てたと言ったそうです。「説明させて」と懇願する聡志さんを無下にもできず、貴子さんは喫茶店に入ります。

聡志さんは「ごめん。離婚はすすめていたんだけれど、財産分与でこじれてしまった。ことを優位に運ぼうとして、あんな嘘をついてしまった。僕は君との未来のことを考えているんだ」と語ったそうです。

追いすがるかつての恋人に、心は揺れるが……

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