恋愛&結婚 夫のスマホは見る?見ない? 見知らぬ女性から送られた、大量のLINEメッセを見てしまった……~その1~

帰宅拒否を続け、深夜の街を歩く

スマホを手に、固まっている由香子さんを見て、憲彦さんもすぐに察したのでしょう。慌てて、由香子さんの手からスマホをひったくります。

そして、何やら急いでスマホの画面に手を加え、メッセージを消しているようでした。

由香子さんは冷静さを保ちながらも、「今のは一体何?」と言いました。顔面蒼白になりながら、言葉を絞り出す由香子さんに対し、憲彦さんは黙ったままです。

「どういうことなの?」追い打ちをかけるように、由香子さんが問い質すと、憲彦さんは重そうに口を開きました。「なんでもない。気にしなくていい」と。

それで、気にせずにいられるわけはありません。由香子さんは怒りを爆発させ、「なんなのよ、ちゃんと説明しなさいよ」と、激しく憲彦さんを問い詰めます。しかし、憲彦さんはそれ以上、何も語ろうとはしませんでした。

その日から、由香子さんは寝室で、憲彦さんはリビングのソファで寝るようになりました。家に帰ってもギスギスするので、お互いの帰宅は遅くなります。

緊急事態宣言下でも営業している繁華街のお店に一人で食べに行き、ひとりで静かに涙を流す由香子さん。帰宅後荒々しくシャワーを浴び、強いお酒をあおって、無理やり眠るようになりました。

眠りながら涙を流すことも多々ありました。憲彦さんは「出張だ」と言って帰ってこない日が増えました。

精神的に追い詰められていた由香子さんにいち早く気が付いたのは、営業部門で働く同期の拓哉さん(仮名・34歳)でした。

拓哉さんは、人当たりが良く、スラっとした長身イケメンの独身男性で、社内の女性社員からの人気があります。由香子さんとは入社以来12年来の仲で、部署は違えど相棒のような存在です。

今から10年前、入社2年目に由香子さんは拓哉さんから告白されたことがありました。学生時代から憲彦さんと交際していた由香子さんは、その申し出を断ったのですが、それ以来、陰になり、日向になり、由香子さんのサポートをしてくれていたのです。

会社で拓哉さんから「顔色悪いよ。大丈夫?」と言われて、由香子さんは「大丈夫」と答えたそうです。

「彼が“あっそ”と言い、階段を下りる姿を見送ってから、涙腺が崩壊。トイレで3分ほど泣いていたら、外に拓哉さんがいたのです。“泣くと、のどが渇くよな”って、私が好きなミネラルウォーターを差し出してくれました」

その夜、2人は軽く食事をすることに。拓哉さんはとても紳士的で、悩みをじっくりと根気よく聞いてくれる。ただ聞いてくれるだけなので、心がとても落ち着いたそうです。

夫は知らない女性と恋人のようなLINEのやり取りをしていた。それを妻は見てしまった。

拓哉はまだ、私を好きだと言ったけれど……~その2~に続きます】

1 2

賢人プロフィール

恋愛・キャリアの賢人小川健次

恋愛カウンセラー/営業・マーケティングコンサルタントとして、年間約500名の女性をカウンセリング。恋愛とキャリアの両立のためのアドバイスが支持される。同時に、中小企業を対象とした営業、マーケティングのコンサルティングを行なう。 株式会社リエゾンジャパン代表取締役、社団法人感覚刺激と脳研究協会理事ほか、多岐にわたる活動をしている。
Blog : https://ogawakenji.com/