恋愛&結婚 10年以上友達だった彼と恋に落ち……不倫以上に根深い男女の友情問題~その1~

「近々、時間をもらえるとうれしいっす」という電話

優子さんと謙一さんが出会ってから10年間、それぞれに交際相手がいたりいなかったりしました。しかし、どちらかが交際をし始めると、お互いの交際相手に、「私の親友」として紹介。

「相手は異性だけど、やましいことはないから」と言うと、どちらの交際相手も、納得していたといいます。

「仲がいいと言っても、べったりすることはありませんでした。会社も別になってからは、3か月に1回、会うか会わないかという感じです。ただ、LINEでは、好きなアーティストの情報や、漫画の新刊などをちょくちょく送っていました。返事がなくても気にならない程度の関係です。でも今思えば、異性の友人がいたからでしょうか、お互いに恋人とは長続きしていませんでした」

そうしてそれぞれが忙しい日常を送りながら、疎遠になりつつあった二人の関係が、急接近したのは、最近の事。

優子さんの携帯電話に、謙一さんから「IT業界について、ちょっと知りたいことがあるんっすよ。取引先で新規事業を立ち上げようとしていて、今の業界のことがちょっと知りたいっす。近々、時間をもらえるとうれしいっす」と連絡があったのです。

その翌日の土曜日、優子さんの自宅近くのカフェで、2時間ほど話します。

優子さんは「お互い、仕事の話が一番楽しいというタイプ。めちゃくちゃ楽しかったし、盛り上がった。それに、コロナの不安が癒されんですよね」とその時間を振り返ります。

そして、また謙一さんから「会いたい」という連絡が入ります。謙一さんは多忙なので、そんなに時間を空けず会いたいというのはおかしい。

その日の夜、同じカフェで会うことにしました。

謙一さんは、とても落ち込んでいて、どことなく優子さんに救いを求めているようでもありました。心配になった優子さんは、「まあ、話はなんでも聞くからさ」と言いました。

「彼は仕事で失敗するタイプではない。でも、人間、魔がさすときがあります。だから、私が知っている銀行の役員の顔を思い浮かべながら、相談に乗ろうとしていたんです」

しかし、謙一さんが発したのは、「あなたのことが、ずっと好きだった」という意外な言葉でした。

優子さんは「は? 何の冗談を言っているの?」とかわし、「仕事の話以外、私はしないよ」と切り上げて、謙一さんを帰宅させたのです。

ずっと友達関係が続いていた……

【心の奥底にあった願望がじわじわと覚醒していき……後編に続きます】

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賢人プロフィール

恋愛・キャリアの賢人小川健次

恋愛カウンセラー/営業・マーケティングコンサルタントとして、年間約500名の女性をカウンセリング。恋愛とキャリアの両立のためのアドバイスが支持される。同時に、中小企業を対象とした営業、マーケティングのコンサルティングを行なう。 株式会社リエゾンジャパン代表取締役、社団法人感覚刺激と脳研究協会理事ほか、多岐にわたる活動をしている。
Blog : https://ogawakenji.com/