500人以上の女性の仕事と恋を幸せに導いてきたキャリアコンサルタント・小川健次が、堅実女子の皆さんの人生を上方修正する、ちょっとしたコツをお教えする連載です。
今回は、頼られるとうれしくて、人に尽くしてしまう姉御肌女子が、「あること」ができないために、ブラックな人生を歩んでしまうこと。佐藤友美さん(仮名・33歳)も、つい「それなら、私がやる」と言ってしまう女性です。
エリートの彼からプロポーズされた
友美さんは現在、国内大手家電メーカーの研究所の研究員として働いています。3年前に超ブラックな職場から転職をしました。その時に敏郎さん(仮名・37歳)と知り合い、交際に発展。3年目になり結婚を控えています。
友美さんが有名私立大学を卒業していますが、敏郎さんは京都の国立大から米国の大学院を卒業し、今の会社の米国現地法人でのインターンを経て入社したエリートです。
そんなエリートである敏郎さんのチームに配属された友美さんは、仕事のレベルの高さに茫然とするばかりでした。しかし、持ち前の明るさと積極的な性格の友美さんは、必死の勉強で仕事に食らいついたのだそうです。
そうした友美さんの仕事ぶりに、敏郎さんも友美さんへの指導が熱心になっていきます。友美さんの疑問にはすぐに答えてくれ、友美さんでは重荷になるような仕事については、先回りしてサポートをしてくれるのです。
やがて二人は恋愛関係になり、交際3年目の先日、友美さんは敏郎さんからのプロポーズを受けたのでした。
敏郎さんは常に冷静沈着で、エリート然とした振る舞いを保ちながら、仕事には厳しい姿勢で取り組む。それでいて周囲の人への配慮は欠かさず、誰からも尊敬される存在でいる。そして友美さんのことは、誰よりも大切にしてくれて優しく接してくれます。そんな敏郎さんのプロポーズを、友美さんが断る理由はありません。
結婚の約束をした二人は、お互いの両親への挨拶も済ませ、あとは二人の仕事が落ち着くタイミングを見計らって、半年後を目途に入籍することとしたのです。
そんなある日の夜、友美さんが自宅のパソコンで仕事をしていると、Facebookで「友達」でははない人からチャットメッセージが届いていることに気付きました。
【高校時代の彼からメッセンジャーが届いた】