恋愛&結婚 アラサー女子の転職失敗から学ぶ、結婚・出産とキャリアプランの両立~その1~

500人以上の女性の仕事と恋を幸せに導いてきたキャリアコンサルタント・小川健次が、堅実女子の皆さんの人生を上方修正する、ちょっとしたコツをお教えする連載です。

キャリア女性と話していると「周囲からの“子供どうするの?”って質問にモヤモヤする」という声をよく聞きます。今回はその対策方法を紹介します。

「母になり、仕事をしていた頃を忘れるくらい幸せ」と言う元同僚

佐藤百合子さん(仮名・33歳)は高校時代からアメリカに留学し、その後名門私立大学を卒業。堪能な英語と留学経験を活かしたいと思い、外資系の流通大手に就職。入社して数年でバイヤーとしての頭角を現し、30歳を超える頃には部下数十人を抱えるマネージャー職に就いていました。

そんな百合子さんに転機が訪れたのは昨年、街で偶然、かつての仕事のライバルだった友人と再会したときのことです。友人はそれまでのド派手でイケイケな印象と打って変わって、穏やかで幸せそうな笑顔を見せる、母親の顔になっていました。友人そっくりの男女2人の子供の手を引いていたそうです。

「今はすっかり専業主婦よ。ホントは、百合子みたいに仕事が第一で、子供は40歳くらいまでに授かれたらいいなと思っていたんだけど、主人に会って変わったの。28歳と30歳のときに、この子達を生んだんだけど、仕事をしていた頃が思い出せないくらい幸せ」と友人は語っていました。

百合子さんは、満たされたように子供を連れて歩く友人を見て、焦りのような感覚が芽生えてきたのです。

百合子さんには長年付き合っている哲哉さん(仮名・35歳)という恋人がいます。彼も外資系企業に勤務しており、早朝から深夜から働く毎日。二人とも忙しいからこそ、うまくやってきたとも言えるのです。

ただ、このままでは、結婚し、子供を生んで、落ち着いて子育てができる環境かといえばそうでもありません。

それに、ここまで互いに忙しいと、結婚するという選択肢が生れにくいのも事実。「今のままでも、いいよね?」と結婚、出産については先延ばしになりそうなのです。また、哲哉さんは仕事に全集中するタイプで、結婚・出産問題のイニシアチブをとるなら百合子さんしかいません。

そこで百合子さんは、日本の企業に転職をすることにしたのです。転職先は国内中堅規模の流通企業。もともとヘッドハンティング会社を経由し、かなりいい条件で誘いを受けていたのでした。

「年収は少し下がりますが、勤務時間等は私の要望に応えてくれます。彼に転職の相談はしませんでした」と百合子さんは語っていました。

管理職待遇と高給で順風満帆の転職だった

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