恋愛&結婚 アラサー女子の転職失敗から学ぶ、結婚・出産とキャリアプランの両立~その2~

500人以上の女性の仕事と恋を幸せに導いてきたキャリアコンサルタント・小川健次が、堅実女子の皆さんの人生を上方修正する、ちょっとしたコツをお教えする連載です。

キャリア女性と話していると「周囲からの“子供どうするの?”って質問にモヤモヤする」という声をよく聞きます。今回はその対策方法を紹介します。

外資系流通の企業から、国内流通企業に転職した佐藤百合子さん(仮名・33歳)は、社員から結婚や子供についての計画など、プライベートな質問をされることに戸惑いを隠しきれません。

【これまでの経緯は前編で】

「同じ釜の飯を食う」社員は家族という企業は多い

年上の男性社員が質問をしてきた、「百合子さんはどうしてきれいなのに結婚しないの?」という質問。プライベートな内容で、ルッキズム(見た目による差別)も含んでおり、これはかつての百合子さんがいた外資系企業では、誰も質問してこない内容です。

しかし、百合子さんが驚いたのは、その質問を皮切りに、男女問わず、多くの社員が「結婚は早いうちにした方がいいですよ」「子供のこともありますから」「子供はいいわよ」「若いのだからまだチャンスありますよ」などと話し始めたのです。

そして、それぞれが勝手に「うちは子供ができてから夫婦仲が良くなった」「この前、娘の誕生日会やったんですよ。親も大喜びでした」などと自分語りをはじめ、それは会議の小休止が終わるまで続くのでした。

会議が再開し、百合子さんは彼らには一切悪気はないことに気が付きます。そして会話の内容にもさして意味がない。「同じ釜の飯を食う」という言葉が何度も出てきているところから、社員=家族のように考えており、一連の発言が差別やハラスメントにあたるという認識もない。

それ以来、百合子さんは日常業務の中でも、ハラスメントを含む言動が気になるようになります。女性に対して「女の子」と呼びかける、女性だけに雑用をさせる、事務職の女性にだけ制服がある……百合子さんは、半年かけて、自分のチームの意識を変えました。「社員は家族ではありません」「答えたくない質問には答えない」「女性らしさ、男性らしさに縛られないように」などと言い、雑用は当番制にして、結婚・出産にまつわる問題がいかに「当たり前ではないか」を説いたのです。これにより、10人の女性部下が「働きやすくなった」と回答。

しかし、会社全体の風土にこれらがはびこっている。プライベートに踏み込んだり、差別を含む会話は、いつどこで大問題に発展するかわかりません。

セクシャルハラスメントを握りつぶす

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