恋愛&結婚 「専業主婦になって」モラハラ傾向がある婚約者に曖昧な態度を続けた結果【後編】

500人以上の女性の仕事と恋を幸せに導いてきたキャリアコンサルタント・小川健次が、堅実女子の皆さんの人生を上方修正する、ちょっとしたコツをお教えする連載です。

今回は、キャリア女性がモラハラ的思考の男性から好かれやすいこと。そして、なぜそうなってしまうのかを実例とともに、解説していきます。

大手化粧品会社のマーケティング部門で働く橋本優子さん(仮名・27歳)は、有名私立女子大学在学中から読者モデルとして人気を博します。結婚を約束している彼は、交際4年半のイケメン医師・忠雄さん(仮名・29歳)。かつて「結婚したら専業主婦になってほしい」と言っていた忠雄さんですが、仕事を続けたいという優子さんの意見を尊重するようにはなっていたものの、結婚話が本格的になるにつれ、態度が変わっていったのでした。

【これまでの経緯は前編で】

流されるように婚約したら、彼の態度は豹変

忠雄さんから「ずっと約束していたのだから、婚約だけでも正式にしよう」と言われた優子さんは、両家の食事会を設定。

婚約をしたので優子さんは実家を出て、忠雄さんのマンションで暮らし始めます。すると、忠雄さんはだんだん王様のように振る舞い、優子さんに対して、召使いのように扱い、要求を出してくるように。

優子さんも仕事で疲れていて、忠雄さんの要求に疲れて応じられないことがあります。しかし、忠雄さんはそんな優子さんの言い分は聞いてくれません。

「専業主婦になって僕を支えて欲しいと言ったのに、君が就職をしたのだから、仕事を言い訳にするな。このままでは僕の親にも申し訳が立たない」などと言うのです。

理不尽だとは思いながらも、言うことを聞いてしまう優子さん。

忠雄さんの年収は2千万円近くあり、優子さんが仕事を辞めても問題ありません。

同棲から1か月、家事を一手に引き受けて、優子さんは疲弊してきました。優子さんの一族からは「玉の輿に乗ってすごい」「うらやましい」「孫の顔が観たい。美男美女の子供はさぞ美しいだろう」と言われるたびに、「自分が頑張らねば」という気持ちになったそう。

ある日、ふと優子さんは「このまま結婚したら、一生これが続くのか。私は彼の世話係になるのではないか……」と思います。その頃、グラフィックデザイナーの洋一さん(仮名・26歳)が、「最近、ずいぶん痩せましたが、大丈夫ですか?」と声をかけてきたのです。

洋一さんは、優子さんの会社が仕事を発注している広告代理店の社員です。

優子さんと洋一さんは、PRパンフレットをともに手掛けており、コロナ禍でありながら対面での仕事も多く、急接近。お互い出会ったときに、何かを意識していたわけでも感じていたわけでもありません。しかし、ふとしたきっかけで、自分の窮状を伝えたら、優子さんは涙が止まらなくなり、その結果、二人は男女の関係になってしまったのです。

誰にでもいい顔をしたいという行動の結果

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