500人以上の女性の仕事と恋を幸せに導いてきたキャリアコンサルタント・小川健次が、Suits-woman読者の皆さんの人生を上方修正する、ちょっとしたコツをお教えする連載です。
今回は、キャリア女性の相談に多い復縁問題について。キャリア女性は真面目さと潔癖さゆえに、結婚直前に何らかの理由で相手と別れてしまうことが多々あります。
2年前に別れた彼氏が忘れられない
フリーアナウンサーの宮川友恵さん(仮名・32歳)は、都内の有名私立女子大在学中から、美貌とスタイルの良さを生かして、モデルとして活躍していました。有名なコレクションから声がかかるほど実力もありました。
自らオーディションを受け、積み上げてきたモデルの仕事でしたが、25歳の時に激しい競争の中で生きていくことに限界を感じます。その後、アナウンス学校に入学しテクニックを磨きます。その後、フリーアナウンサーに転身してからは、明晰な頭脳と、明るい性格、そして卓越した美貌を活かして、イベントの司会や、テレビのナレーションなどの第一線で活躍し続けています。
仕事柄、男性と関わることが多く、独身の友恵さんに対して熱心にアプローチしてくる男性は多くいます。
今も、大手企業に勤務するエリートや、大きな会社の御曹司などハイスペックな人々がたくさん声をかけてきます。しかし、友恵さんは彼らの気持ちに応えるつもりはありません。
なぜなら、友恵さんは、2年前に別れた元恋人の浩二さん(仮名・36歳)のことが忘れられないから。向こうから別れを切り出されてから2年が過ぎても、復縁を願っているのです。
浩二さんは今も独身です。恋人関係がなくなっても、友恵さんがLINEを送れば返してくるし、月に1回は会ってくれます。
先日も、友恵さんが「出張先で買ったお土産を渡したい」と連絡をしたところ、友恵さんの自宅マンション前までクルマで来てくれたのです。
友恵さんは立ち話をしながら「うちに寄って行かない?」という言葉を何度も飲みこんだそうです。
「浩二さんは私の気持ちを、わかっているのに、距離を詰めると逃げてしまう。それが辛い」
4年間、穏やかで心安らぐ毎日が続いていたが……