恋愛&結婚 恋人が犯罪者になってしまったら?借金返済ができず詐欺に加担した彼【後編】

500人以上の女性の仕事と恋を幸せに導いてきたキャリアコンサルタント・小川健次が、堅実女子の皆さんの人生を上方修正する、ちょっとしたコツをお教えする連載です。

長年、働く女性の悩みに向き合ってきて、最近少しずつ増えているのが、「恋人や夫が犯罪に手を染めた」という問題です。長引くコロナ禍で甘い誘いに乗ってしまう人も。彼が犯罪者になってしまった…という人も増えており、今回はそのリアルケースから考えて行きたいと思います。

大手IT関連会社でメディアプロデューサーとして働く中村幸代さん(仮名・32歳)は、3年間同棲して、コロナ禍が終息したら入籍する予定だった哲夫さん(仮名・35歳)と別れを決めました。原因は、哲夫さんが1年間に2回も犯罪を繰り返し、実刑判決を受けたことです。

【これまでの経緯は前編で】

ある日突然、刑事がやってきた

1度目の執行猶予判決を受けてから、都心のマンションを引き払い、郊外のアパートで生活していました。幸代さんのお弁当を持ち仕事に出かけて、18時には帰宅する哲夫さん。それは穏やかな時間だったと言います。

そんな暮らしが半年ほど続いた、ある日の早朝。家のインターホンが鳴ります。

外には顔見知りの男性が立っていました。前回の事件のときに担当してくれた刑事です。「何があったんだろう」と思ってドアを開けると、刑事は「いるよね?」と幸代さんに聞いてきます。哲夫さんのことのようなので、「はい」と答えると、刑事は「お邪魔します」と中に入ります。

寝室からぼそぼそと話し声が聞こえ、3分ほどすると、哲夫さんが納得した顔で刑事に連れていかれていました。その様子を見て、幸代さんは唖然とするしかできませんでした。

「これは、後でわかったことですが、哲夫さんは、まるで改心していなかったのです。とにかく、自分が捕まったのは運が悪かっただけ。今をしのいで、手元にまとまったお金さえあれば、それを元手にまた華やかな生活に戻れるに違いない。そう考えて、仕事の合間や、私が寝た深夜に、うまい儲け話を探していたのでした」

そうして二度目の犯行に及び、有罪判決で実刑となりました。幸代さんの両親は激怒し、哲夫さんの両親は悲嘆にくれています。ともに幸代さんに「別れてください」という意見は一致していました。

「まだ入籍もしていない。妊娠もしていない。すぐに別れられればいいのですが、そうもできないのです」と幸代さんは悩みに悩みました。

私のオフィスに来て、「二つの事件は哲夫さんが起こしたことではありますが、そこまで追いつめた自分にも責任があるのではないか。その責任を自分が放棄して逃げるのは、哲夫さんへの裏切りになるのでは…。だからこそ、私が変われば、哲夫さんも変わるし、やり直すことができるのではないでしょうか」と涙ながらに話していました。

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