恋愛&結婚 CAにも被害多発!コロナ禍で横行する「副業ロマンス詐欺」手口とその対策【後編】

500人以上の女性の仕事と恋を幸せに導いてきたキャリアコンサルタント・小川健次が、堅実女子の皆さんの人生を上方修正する、ちょっとしたコツをお教えする連載です。

今回のテーマは、CAやホテル勤務など、キャリア系サービススタッフの女性から相談が増えている「副業ロマンス詐欺」について。

外資系航空会社でCAとして働く三森直子さん(仮名・31歳)は、コロナ禍で搭乗機会が激減。給与が半減し、今後の生活に不安を感じ、副業セミナーに参加。しかしそれは、情報商材を広げるような内容だったのです。

【これまでの経緯は前編で】

誠実で清潔感のある若者から声をかけられた

直子さんは失望と怒りを抱えて、会場を出ます。すると、20代後半でしょうか、背が高くすらりとした美しい男性から声をかけられたのです。

この男性のことは直子さんも覚えています。会場に来ており情報商材の金額を55万円と言った直後に、静かに素早く会場を出ていったので、心に残ったのです。「よほど説明会の内容に失望したのだろう」と思っていたら、その人が声をかけてきました。直子さんは同志に巡り合ったような気分になったのでした。

男性は山井と名乗り、「あれはひどいビジネスですね。来て損しました」そう言って朗らかに話します。そして「よかったら情報交換を兼ねて、お茶でもしませんか」そう直子さんを誘ってきました。

人懐っこい山井の笑顔に惹かれたこともあって、直子さんは目の前にあったコーヒーチェーンの店に、一緒に入ることにしました。

欧州家具の輸入卸の会社を経営するという山井は、コロナ禍による売り上げ低減を補うために、別のビジネスの展開を考えていて、その参考にしたいと思って、今日の説明会に参加したそうです。

さすがに山井の知識は豊富で、さまざまなビジネスについて、直子さんに詳しく説明してくれます。特に今日の説明会のビジネスのどの点がどう問題なのかも、直子さんにはない視点で話してくれました。

1時間ほど話した後でしょうか、やがて山井は決心したように「実はかねてから考えていたビジネスがあって、今日の説明会がダメだったら、そのビジネスをやろうと思っていた。だから今、僕はそれをやろうと決めました」と言ったのです。

直子さんは山井にすっかり心を許し、自分のキャリアについて話します。すると、山井は「あの航空会社のCAさんなんですか! 僕、よく乗っていますよ。僕は欧州で仕事をすることが多く、現地に友達もたくさんいるんです。そして今、欧州のごく一部の富裕層だけが知っている、ある秘密のビジネスをやろうとして、それを始めようと思ったんです」と快活に言います。

直子さんは「私は英語もフランス語もできますよ」と言うと、「それならなおのこといいですね。直子さんはめちゃくちゃ稼げるはずですよ」と感動をにじませながら言うのです。

わかりやすく、そして問題をスパっと指摘し、それでいて嫌味のない山井の話しを聞きながら、このわずかな時間で、直子さんはすっかり山井の話を信用してしまっています。

彼のスマートな話しぶりにすっかり気を許してしまい…。

ほのかな恋心が芽生えてしまう

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