恋愛&結婚 セレブ妻を“闇落ち”に導いた、元カレからの1本の電話【後編】

500人以上の女性の仕事と恋を幸せに導いてきたキャリアコンサルタント・小川健次が、堅実女子の皆さんの人生を上方修正する、ちょっとしたコツをお教えする連載です。

今回のテーマは、困っている人に手を差し伸べてしまう姉御肌の女性について。都内の高級タワーマンションで暮らす美咲さん(仮名・32歳)は、広告代理店の営業アシスタントとして働いています。夫は開業医の和夫さん(仮名・44歳)。結婚して2年目で、そろそろ子どもを考えていますが、夫は超多忙。放置されるうちに、元カレ・勇二さん(32歳)から電話が来たのです。

【これまでの経緯は前編で】

別れてから2年間、ずっと音信不通だった元カレ

元カレ・勇二さんから連絡が来たタイミングは、美咲さんが夫・和夫さんから文字通り“放置”されてから半年目のことでした。

大学時代から交際していた勇二さんと美咲さんが破局したのは、勇二さんの妻に美咲さんの存在がバレたからです。勇二さんの妻は激怒し、勇二さんのスマホを解約。それ以降、美咲さんとの連絡が取れなくなっていたことを、ずっと気にしていたそうですが、最近、別の大学の同級生と再会し、美咲さんの連絡先を知ります。

勇二さんは電話の向こうで「お互いのために連絡を断っていたが、ずっと気にしていた。謝りたいと思っていた」と繰り返し、その翌日カフェで再会しました。

勇二さんは昔と変わらないイケメンです。一回り年上の夫・和夫さんを見慣れた美咲さんの目に彼は若々しく映ったそうです。

「美咲と別れてから、妻にすべてを管理されて、苦しい日々を送っている。この2年間は地獄だった」と涙を浮かべながら勇二さんは語ります。

そして、「やはり俺は美咲が好きだ。愛している。美咲が必要なんだ」と熱っぽい目で繰り返されると、夫の和夫さんに無視され続けているような生活で乾いた心に、潤いが満ちるようでした。そして、かつて恋人関係にあったときのように心が熱くなっていったのです。

やがて、二人は定期的に会うようになり、以前のような不倫関係に戻ってしまいます。今度はダブル不倫です。勇二さんの妻にとってみれば、2度目の裏切りです。

生活の不自由さは一切無いものの、存在さえ認められていないような和夫さんとの夫婦生活に比べれば、勇二さんと過ごす時間は刺激的なものでした。

美咲さんをどれほど愛しているかを言ってくれたり、無理してでも会う時間を作ってくれたりする勇二さんの態度は、美咲さんが最近忘れていた、誰かに愛されているという実感を得られるのです。勇二さんの存在があってこそ、美咲さんは自分が女性でいることを思い出すことができたのです。

しかし、勇二さんは、それほど生活に余裕があるわけではありません。勇二さんは妻に財布を握られているので、デート費用を工面するのも、やっとの状態だからです。そんな勇二さんの事情を理解している美咲さんは、いつしか勇二さんの言うままにお金を払うようになっていったのです。

相手の恋心を利用する人は、男女問わずいる

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