500人以上の女性の仕事と恋を幸せに導いてきたキャリアコンサルタント・小川健次が、堅実女子の皆さんの人生を上方修正する、ちょっとしたコツをお教えする連載です。
今回のテーマは復縁問題について。仕事が生活の中心になりがちで、交際していた人からフラれてしまうキャリア女性は多いのです。この場合、多くの人が復縁したくて苦しんでします。
フリーランスのメディアディレクターとして働く麻衣さん(仮名・33歳)は、半年前に別れた経営者の文隆さん(仮名・37歳)のことを忘れることができず、できれば復縁したいと考えています。2人の交際期間は4カ月間。いったいどんな交際をしていたのでしょうか。
毎日のように愛をささやかれていたが…
33歳のキャリア女性が、半年間も復縁を願い続けています。どのような交際をしていたのかをまず伺いました。
「交際3か月間は毎日のように愛をささやかれていました。彼の家の合鍵ももらって、いつでも出入りできたのです。交際4か月目に変化があったのは、仕事で止まっていた案件が動き出して、私が多忙になったことです」
変化があった日は、麻衣さんの仕事の打ち合わせが長時間に及び、終了したのが夜遅くになったそうです。打ち合わせを終えてからスマホを見ると、文隆さんからの電話着信の履歴が数十件に渡って残っていたのです。
さらにはLINEのメッセージも数十件。内容は「何してるの?」「連絡して」「早く」というものです。
文隆さんの身に何かあったのかもしれない。心配した麻衣さんが、すぐに文隆さんに電話をすると、コール音が聞こえる間もなく、すぐに文隆さんが電話を取りました。
麻衣さんは「大丈夫?どうしたの?」と言いますが、文隆さんは「なんで俺の電話に出ないんだよ。俺をなめてるだろう。お前いい加減にしろよ」と罵声を浴びせてきました。
驚いた麻衣さんでしたが、文隆さんのその言い方に混乱したこともあり、とにかく謝ることしかできません。「仕事で出られなかった」。そう説明しても、文隆さんは「LINEの返信ぐらいできるだろうよ」とまったく聞く耳を持たない。
そして「今後、そういうことはするなよ。俺だって忙しいんだから」と強く言われた麻衣さんは「彼の言うことを聞かないと、私は彼に捨てられてしまう」と思ってしまったのです。
それ以来、麻衣さんは仕事があろうがなかろうが、文隆さんからの連絡には即レスポンスをします。
それでも、麻衣さんは仕事が好きであるし、大切です。文隆さんに怒られることはわかっていながらも、大事な打ち合わせのときには、文隆さんへの連絡を後回しにしてしまうこともありました。
すると今度は、文隆さんは電話口で「さみしかった。辛かった」と泣いています。会いにいくと、麻衣さんの膝に縋り付いて「俺を捨てないでくれ」と甘えてきたそうです。
「そうされると、文隆さんが愛しくなるんです。文隆さんを愛し、守れるのは私だけだという気持ちになってしまうんです」
連絡がない日に誰に会っていたのか…