婚活パーティーに申し込んだのに、前日に参加者が集まらなくて中止の連絡が来たという話をよく聞きます。なぜでしょうか?事情を調べてみました。

婚活パーティーに申し込んだはずなのに……
こんにちは。恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。
医療機関でシフト制で働く法子さん(仮名・30代前半)は、マッチングアプリを使って婚活をしていました。しかし、アプリでは、10人とやり取りをして会えるのは3人程度。効率的じゃないと感じて、土日に婚活パーティーに申し込んでみたそうです。
20代と比較されたくないので30代前半が有利になりそうな、30代向けの婚活パーティーに申し込んだとのこと。
しかし、前日に「参加者数が足りず申込された婚活パーティーは開催できません。同じ日の●時に別の婚活パーティーがありますので、こちらに参加しませんか?」と電話がかかってきたそうです。
そこで、仕方がなくそのパーティーに参加した法子さん。参加男性は40代も多かったそうです。翌月に申し込んだパーティーも直前に中止という連絡が来て、他のパーティーを勧められたのでした。
なぜ、こんなに婚活パーティーは中止になるのでしょうか?
婚活する人が増えてるのは、マッチングアプリユーザーが増えているから
婚活実態調査2019(リクルートブライダル総研)によると、婚活サービスを利用する方の数はずっと増えています。2013年に一番利用者が多い婚活サービスがマッチングアプリになりました。そこから、ずっと一番利用者が多い婚活方法はマッチングアプリです。
婚活パーティー利用者数も減ってはいませんが、婚活イベントの数も増えさらにマッチングアプリや相席屋といったほかの婚活方法もライバルで、1つ当たりの婚活パーティーの利用者数は減っているのです。
大介さん(仮名・30代前半)は昨年「参加者定員300人」と書いてある街コンに申し込んだそうです。ところが、実際に参加したら参加者は30人程度だったとか。
2012年ごろならば、参加者数100人規模の街コンもたくさんあったのですが、現在はそこまでの規模のイベントはないでしょう。
中止になっても婚活パーティー主催者は困らない?
婚活パーティーの運営を手伝っている方に取材すると、もう中止になるのは慣れているどころか、中止になることも見越して企画しているようです。
30代男性ならば、20代の女性に会えるとか、参加者人数が多いということで興味を持ちます。30代女性は、若い女性がいないとか、男性のスペックが高いということで興味を持ちます。男女別で、響くキャッチコピーが違うのです。
いろんなパーティーを企画して、興味を持つ人を集めているようです。
婚活パーティー企業が結婚相談所を運営している会社であれば、「年収500万円以上大卒男性限定」「若く見えると言われる女性限定」というかなりターゲットを限定した婚活パーティーも企画されています。
年収500万円以上大卒限定のパーティーに申し込むのは、その条件を満たした男性でしょう。パーティーが開催できなくても、その男性を結婚相談所に勧誘できるのです。「もっと向いている出会い方がありますよ」といえばいいのです。