婚活じゃなくまず彼氏がほしい。とはいえ、もうそんな悠長なことも言ってられない年齢なのに……。
アラサーになれば、結婚を考えずにまず恋愛したいというのが難しくなりがち。相席屋とかカジュアルな出会いもあるけれど、そういうのは「軽い」、そして「婚活」は重いと思ってしまう。一体、どうしたらいいのでしょうか?

婚活か恋活に分けなきゃダメ?
こんにちは。恋愛婚活コンサルタントの菊乃です。
先日、とあるマッチングアプリ運営会社の方にお会いしたのですが、
「菊乃さんの対象は婚活ですか?恋活ですか?」
と聞かれたのです。
そういえば、ここ最近は出会うためのサービスが増えてきて、婚活と恋活の住み分けができてきた傾向があるかもしれません。
便利といえば便利になったとは思います。結婚目的で相手探しをしている人にとって、“今すぐ結婚したいと思っているわけじゃない恋愛”を楽しみたい人との時間は無駄でしょう。
そして、どちらかというと、恋活向けのサービスは悪く言えば「チャラい・軽い方」、よく言えば「フレンドリーで物おじせず、初対面の人と距離を縮めていけるアグレッシブな方」向けにできていることが多いです。例えば、街コンや相席居酒屋とか、ティンダーのようなカジュアルなマッチングアプリ等です。
真面目であまり恋愛経験がないから、結婚よりまずは恋人がほしい。その恋人との交際の延長線上に結婚も考えたいという人向けのサービスはあまりないか、あってもユーザー数が少ないというのが現状です。
婚活じゃない真面目な出会いサービスは浸透しなかった
一度も交際経験がないアラフォー女性Sさんは、結婚相談所の利用も考えたことがあったそうです。
「資料請求はしてみたけれど、出会って3か月で付き合うかどうか決めなきゃいけないって、そんな仕組みは私には無理だと思った。今すぐ結婚したいかと言われると違う」
と言っていました。
結婚相談所で知り合って結婚まで1年2年かけたカップルもいますし、何よりも結婚相談所は本気で使っても真剣な交際にたどり着くのは2割前後しかいないのが現実。
3か月というルールがあろうが、告白されてから「気持ちがついてこないので少し返事を待ってもらえますか?」と、その時に相手や相談所の担当者に相談すればいいだけなのですが、告白もプロポーズもされていないのに、真面目過ぎるゆえに妄想で思い詰めてしまうのです。
多分、そんな女性は多いでしょう。
真面目で恋愛経験がないから、婚活よりはまず恋愛ができる相手を探したい。そんな方向けの“婚活ではない、真面目な出会いサービス”がなかったわけではありません。とある大手企業が独身40代向けに、独身証明書提出必須の社会人サークルを作ったこともありましたが、男性がうまく集まらずサービス終了したこともありました。また、シンガポール政府公認のマッチングエージェンシーと提携したデート相手紹介サービスもサービス終了したそうです。