婚活をしている男女はたくさんいるのですが、男性が多く集まる出会いの場と、女性が多く利用する婚活方法は異なるのです。出会い方の男女の違いを解説します。

婚活で女性は失敗を避けたがり、男性は面倒を避けたがる
先日の取材で、婚活パーティー関係者から「今は女性が集まりにくい」と聞きました。詳しくは後述しますが、男女で婚活方法の傾向が異なるのです。
異性と出会うことに対し、女性は気が進まないけれど、出会いがないから仕方がなく婚活をしているのであって、見知らぬ男性と会うことを不快と感じる人が多いです。一方の男性は、見知らぬ女性をさほど警戒しませんし、いろんな女性に会うことを楽しむ人さえいます。異性のストライクゾーンは男性の方が広いのです。
男性と会うことが不快な女性は、より不快さが少ない方法を選びます。例えば、あらかじめどういう人に会えるのか分かる出会い方を好みます。また、女性の方が失敗を怖がりがちです。対象年齢が30~39歳ぐらいの婚活パーティーに、38歳女性はあまり申し込みません。自分より若い女性の方が多いのであれば、そのパーティーで自分が選ばれる可能性は低く、失敗しやすいと考えるためです。
一方、男性は30~39歳の婚活パーティーに40歳でも割と平気で申し込みます。婚活イベントに対象年齢以上で参加している人に理由を聞いたところ、「その日が都合がよかった」と日程だけで選んでいました。
男性は、面倒くさいことを避けたがる人が多い傾向にあります。
婚活パーティーは男性がリピーターになりやすい
婚活パーティーに女性が集まりにくいとお話ししましたが、女性の方が婚活パーティー利用経験者は多いのです。「婚活実態調査2021(リクルートブライダル総研調べ)」によると2021年に婚活パーティー利用したことがある人の割合は、男性7.2%、女性11.3%です。
それでも1回あたりのイベントはなぜ女性の集まりが悪いのかというと、女性は1~2回参加して行かなくなるのに対し、男性はリピートして参加する人の割合が多いためです。
女性はせっかく婚活パーティーに参加しても、マッチング希望を白紙で提出してしまうことも多いそうです。運営者に聞くと「イベントによるものの、約半数の女性が誰もマッチング希望を出さない」とのこと。
女性は「いい人がいない」と思えば次は参加せず、男性は「いい出会いがなかったから」また参加するのです。
相席居酒屋のような異性との出会いを提供する飲食店の場合は、女性の方が利用者が多いです。
なお、婚活パーティーは、男女とも年齢が上がるほど利用者が増えています。

マッチングアプリは、女性というだけでモテる
今一番利用者が多い婚活方法がマッチングアプリです。手軽で、家にいながら婚活できますし、今の時代にあっているでしょう。
徐々に女性登録者も増えてきましたが、ほとんどのアプリが男性の方が多く、女性は写真付きで登録するだけで数百の「いいね」が集まります。
ネットで知り合った知らない異性に出会うことに対して、男性は警戒心が低いですが、女性は怖がる人が多いです。
アプリに登録したけれど、知らない男性からたくさん「いいね」がきて怖くなってすぐ退会したという話も聞いたことがあります。
一方男性のアプリの不満で多いのが、たくさんメッセージのやり取りが面倒くさいとか、なかなかリアル出会えないというものです。
マッチングアプリの中でも、メッセージのやり取りを省いてデートや飲み会をセッティングをする「デーティングアプリ」というものがあります。メッセージのやり取りがあるマッチングアプリより、デーティングアプリの方が男性の割合は高いです。