彼氏はいるもののセカンドポジションのまま、いつまでたってもファースト(本命)になれない女性たちに迫る今企画。そのセカンド体質の原因を探ります。前編はコチラ
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今回お話を伺ったのは、大阪府内で印刷物のオペレーター兼デザイナーをしている麻子さん(仮名・29歳)。肩まである明るい色の髪は内側が金髪に近い色にカラーリングをしていたり、パステルカラーの化粧を好んでいるところなどから年齢よりも幼く見える女性です。出身は兵庫県で、両親と8歳上と3歳上に兄のいる5人家族。学生時代からずっと受け身の恋愛をしてきたと自身を振り返ります。
「大学では合コンを週1回ぐらいのペースでしていたのに彼氏はできず。合コンでは気に入ってもらってその後個人的なのやりとりをするんですが、誘われないままフェードアウトする人や、1~2回食事に行くだけで終る人がほとんどでした。とりあえず誘われたから行くだけの人ならいいんですが、こっちも頑張って愛想良くしていた、付き合ってもいいかなって感じの人からもそんなことをされるとヘコみますよね。
いつからか食事に行くと、向こうは乗り気じゃないなって感じが読み取れるようになって、次はないだろうなって思うと本当に連絡が来ないことばかりに。自分のダメなほうの直感が本当に当たるから、こっちも無理めな人には頑張れません。そんなことが続いただけの4年間でしたね」
そんな麻子さんが職場で知り合ったのが5歳上の孝さん(仮名)でした。
「ずっと同じ部署のチームが違うところにいて、デザインはほぼ個人プレーのところがあるので、まったく交流はありませんでした。人によっては残業したり、定時で帰ったり、自宅で仕事をしたりとまちまちで社員同士の交流もそこまでなかったですし。
彼のことを最初に気に入ったのは仕事に対する態度です。デザインの修正って先方は『ここをフワッとしたイメージで』『もっとポップに』とか、イメージで伝えてくる人がほとんど。頭の中のイメージなんて完璧に合致する人のほうが少ないのに……。そんな修正依頼が重なって煮詰まっているときに孝さんは先輩として相談に乗ってくれました。彼は会社に持ち込んでいる個人的な資料がたくさんあって、その中から調べてくれてイメージのすり寄せをしてくれました。とても仕事が好きな人で、他の人からも一目置かれている存在で、そこが好きになったポイントですかね」
しかし恋愛受け身の麻子さんは好きだと認識するも一切行動には出ず。そんなときに孝さんとたまたま帰宅時間がかぶり一緒に食事に行くことになり、少し入ったお酒の影響で帰り道に手をつないでしまったそう。
「お酒はお互いビール2杯ずつぐらいです。完全に酔っ払ったわけじゃなく少し気持ち良くなったぐらい。帰り道に何も言わずに手をつないでこられたときはドキッとしました。でも嬉しかったから、もちろん振りほどいたりはせずに駅までそのままで行きました。
それから『一緒に帰らない?』と働いているときにLINEが来るようになり、週に1~2度は一緒に手をつないで帰るようになりました。食事は遅くまで働いていると、社内でとることもあったのでまちまちだったんですが、彼から『料理を作るから今度家に来ない?』と誘われたことがあって。彼の家で食事をした後はそのまま朝まで一緒に過ごしました」
誕生日を祝ってほしいが故に放った一言で……