恋愛&結婚 「頑張って時間を作ったんだよ?」一緒にいて“もらえてる”と私が洗脳されるまで【後編】

今回お話を伺ったのは、都内にあるデザイン事務所でデザイナーとして業務委託契約を結んで働いている由香さん(仮名・29歳)。愛知県で、両親と8歳上に兄のいる4人家族。大学から付き合っている彼氏を追って一緒に上京してきたものの、転職先で出会った、いい意味で普通の男性の順平さん(仮名・由香さんの5歳上)にどうしようもなく惹かれていきます。しかし、相手には長年付き合っている彼女がいました。

「大学が芸術系のところで、彼氏は撮影スタジオに就職してセットを作ったり、証明をいじったりする仕事をしていました。そして、少し変わり者でした。

同じデザイナーだった順平さんは本当にいい意味で普通の人。協調性もあって、面倒見も良くて、社内ではもちろん取引先からも慕われていました。慕われているからこそ順平さんに仕事が集中してしまって、当初私の中にあったのは恋愛感情ではなく、彼を助けたいという気持ちだけだったはずでした」

これまでの話は前編で。

☆☆☆

デザイン事務所での仕事は対クライアント別に完全に担当する仕事が分かれている状態。経験者採用だった由香さんも最初から独り立ちをしていたのにも関わらず、順平さんの仕事をこっそり手伝っていたそう。最初に好意を示してきたのは由香さんではなく、順平さんのほうだったとか。

「自分の仕事が終わってからも、事務所に残って彼の仕事を手伝っていたときに、冗談っぽく『そんなに優しくされたら好きになってしまう』と言われて。一応その場では『じゃあ両想いじゃないですか!』と冗談っぽく喜んだフリをして終わらせたんですが、翌日に食事に誘われて、誘われるがままにそういう関係になってしまいました。

その日は嬉しかったというよりも、彼女がいるのに簡単にそういうことができる人なんだなって、自分のことを棚に上げて少しショックを受けましたね」

そこから体の関係になってしまうのか、それとも彼女になれるのかをずっと考えていた由香さんですが、順平さんは完全スルー。あの日のことをすっかり忘れているように感じたとのこと。もやもやした由香さんは自分から順平さんを誘う形になってしまったと言います。

「酔っ払った勢いとかでもなく、一応気持ちを言い合ってからだったので、彼女になれるか、遊ばれるかのどっちかだと思っていたのに、まさかのスルー(苦笑)。もやもやしてイライラして、私から『今日の仕事終わりに会えませんか?』と誘ってしまったのです。そして、待ち合わせ場所に来た彼はすっかりあの日と同じように恋人モードと言いますか…。『誘ってもらえて嬉しかった』とか言われて、怒りなんてどっかに行ってしまいました」

浮気がバレて、彼氏と別れることに…

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