【その薬、本当に必要?】胃薬を飲みつづけて胃潰瘍になる?

【その薬、本当に必要?】胃薬を飲みつづけて胃潰瘍になる?

胃もたれの解消法はシンプルです。食べない、飲まないこと。すでに胃の中にものがどっしりたまっている状態ですから、それ以上入れなければいいのです。「胃がもたれていても食べられるものって何だろう?」じゃなくて、何も食べなければいいのです。

市販の胃薬には、胃液の分泌を抑える成分と、分泌を促進する成分の両方が入っているものが多いです。キリキリ胃痛にも胃もたれにも、どちらにも効くように配合しているのです。言わばプラスとマイナスが同居しているわけですから、効き目も推して知るべし、ですね。

もうひとつ、胃薬について知っておいてほしいことがあります。胃薬を使ったことのある人なら、「スクラルファート」や「アルサルミン」という名前をご存知でしょう。どちらも胃の粘膜を保護する成分です。これらの成分はアルミです。

ずいぶん前になりますが、「認知症の原因になる」といわれて、家庭のキッチンからアルミ鍋が姿を消した時期がありましたが、それと同じアルミです。(アルミと認知症の関連については証明されていません。)厚生労働省やWHO(世界保健機構)ではアルミの1日の許容量を出しています。胃薬に入っているアルミの量は、それをはるかに超えています。比較的安価な胃薬には、アルミが主成分で配合されているものが多いです。

いずれにしても胃薬は対症療法でしかありません。薬で胃の不快感を抑えていると、そこに深刻な病気が潜んでいても見過ごしてしまうかもしれません。

薬は身体からのメッセージを消してしまう危険があるのです。キリキリしたら、あるいはドーンと重たくもたれたら、それは胃からのSOSです。疲れた〜、少し休ませて、と言っているのです。胃は言葉をしゃべることができないので、痛みで表現するしかありません。胃痛に限らず、痛みは身体からの「気がついて!」というサイン。気づいてあげましょう、自分からのメッセージなのですから。

 

胃にキター!で、すぐに胃薬を飲む生活を続けていると、胃がどんどん弱ってしまうんですよ。

賢人のまとめ

胃薬は強酸性の胃液を中和する働きがありますから、飲みつづけていると、胃の中が中性に傾き、バイ菌の殺菌効果が弱まってしまいます。だから胃薬は安易に飲んではいけないのです。胃がキリキリする時、ドーンともたれた時、それは胃からのSOSのメッセージととらえて、とにかく胃を休ませましょう。

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賢人プロフィール

薬の賢人宇多川久美子

薬剤師、栄養学博士。(一社)国際感食協会理事長。明治薬科大学を卒業後、薬剤師として総合病院に勤務。46歳のときデューク更家の弟子に入り、ウォーキングをマスター。今は、オリジナルの「ハッピーウォーク」の主宰、栄養学と運動生理学の知識を取り入れた五感で食べる「感食」、オリジナルエクササイズ「ベジタサイズ」などを通じて薬に頼らない生き方を提案中。「食を断つことが最大の治療」と考え、ファスティング断食合宿も定期開催。著書に『薬剤師は薬を飲まない』(廣済堂出版)『それでも「コレステロール薬」を飲みますか?』(河出書房新社)など。LINEお友達限定で、絶対に知っておきたい薬のリスク情報配信中。

 
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