【その薬、本当に必要?】「インフルエンザワクチンを打ったのに罹る」ワケ〜ワクチンを打てば抗体ができるとは限らない

【その薬、本当に必要?】「インフルエンザワクチンを打ったのに罹る」ワケ〜ワクチンを打てば抗体ができるとは限らない

前回、「毎年インフルエンザワクチン打っているけど毎年罹るわけ」の不思議についてお話しました。そもそもワクチンはウイルス疾患に罹る前に、そのウイルスを体に入れて抗体を作っておくために打ちます。では、ワクチンを打てば必ず抗体ができるのでしょうか?

「ワクチンを打てば抗体ができる」は本当か?

みなさんはインフルエンザに限らず、どんな予防接種でも「打てば抗体ができる」と思っていませんか?たとえば麻疹や風疹、日本脳炎などなど。赤ちゃんの頃からたくさん打ってきていますよね。

私が子どもの頃は学校で結核の予防接種を受けていました。結核の予防接種とは、上腕の内側にツベルクリン反応が出なかった子どもにBCGが打たれます。みなさんは二の腕の外側に四角いブツブツのハンコみたい跡、ありませんか? それがBCGの跡。結核菌のワクチンです。

ふつうはBCGを打つと、体の中に結核菌の抗体ができるとされています。それを確かめる検査がツベルクリン反応検査です。体に結核菌の抗体ができていれば、ツベルクリンを打った部分が直径10ミリ以上、赤っぽくなります。これが陽性です。逆に抗体ができていなければ、ポチッと蚊に刺された程度しか赤くなりません。この場合は陰性で、またBCGを打たなくてはなりません。

実は私は中学校3年まで、ツベルクリン反応が陰性でした。ですから、ほとんど毎年のようにBCGを打っていました。といって私が特異体質だったわけではなく、陰性の子はクラスに何人かいました。中3の時もクラスに2人ほどいました。高校生になってからはもう学校で予防接種をすることがなくなったので打っていませんが、いまだに結核の抗体が私にあるのかないのかは不明です。

この体験が示していることは、「ワクチンを打ったからといって抗体ができるとは限らない」ということです。

結核のワクチンはツベルクリン反応で簡単に検査することができるので、抗体の有無がわかります。しかしその他のワクチン、たとえばインフルエンザのワクチンにはそのような検査はありませんから、ワクチンを打って抗体が作られたかどうかはわからないのです。私はどんなワクチンでも、打っても抗体のできない人はかなりいるのではないかと予想しています。

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