他愛もない楽しい話に水を差す… 「現実的すぎる妻」に奪われた楽しい人生

他愛もない楽しい話に水を差す… 「現実的すぎる妻」に奪われた楽しい人生

好きなものを見つけてほしいだけなのに

トシキさんは、子どもたちに「職業にならなくてもいいから、何か好きなものを見つけてほしい」と思っている。それがあれば楽しいと思えるようなもの。そうすれば挫折したり落ち込んだりしたときも、きっと救いになるから。

「ただ、妻はそれを読書だの楽器だのと限定したがるんですよね。僕は本当に何でもいいと思っている。キャラクターが好きとかパンダが好きとか、そういうことでいいじゃないですか。どこかアカデミックな趣味じゃないといけないような言い方をする妻に、少し反感を持っているんです。改めて言うと妻が不機嫌になるから言えないけど、子どもたちにはこっそり何でもいいんだよと言っています」

マジメで誠実な妻の生き方は立派だと思うが、それは裏を返せば几帳面で融通が利かないということ。そして生きることを楽しんでいないということでもある。

「ときどき、結婚を間違えたなと思うことがあります。もっと楽しい人と楽しい生活ができたのではないか。大らかで精神的な遊びの多い家庭ができたのではないか、と。まあ、マジメな妻と結婚したのは僕自身ですから、あとは子どもたちにどうやってマジメな人と不真面目につきあうかを教えていくしかないのかな、と思いますが」

冗談めかしながら、彼は妻の狭量を嘆いていた。(ノンフィクションライター 亀山早苗/citrus)

 

 

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