「ミネラルウォーターでミネラル補給」は正解? 意外に知らないミネラルのこと

「ミネラルウォーターでミネラル補給」は正解? 意外に知らないミネラルのこと

「ミネラル」を多く含む食品を見ると「体にいい」と感じて、つい買ってしまう……そんな人も少なくないようです。栄養学の用語に「ミネラル」という言葉はありますが、「ミネラル」という名前の栄養成分はありません。「ミネラル」とはどのようなもので、どんなときに必要なのでしょうか?

そもそも「ミネラル」って何のこと?

そもそも「ミネラル」って何のこと?

最初に「ミネラル」とは何かを復習しておきましょう。ミネラルとは日本語で「無機質」のこと。栄養素のひとつではありますが、単一の成分ではなく、ナトリウム、カリウム、カルシウム、鉄、亜鉛などなど、たくさんの種類があります。ミネラルはエネルギー源になることはありませんが、体内で筋肉や血液、骨といった体の構成成分になったり、エネルギーを作り出す際の代謝の補助をしたりなど、重要な役割を果たしています。

どのくらい足りないの?

「日本人の食事摂取基準 2015年版」(厚生労働省)には13種類のミネラルについて必要量が記載されています。このうち成人女性で不足しがちといわれるものは、カルシウムと鉄です。この2つについて見てみましょう。

必要量の考え方はいろいろありますが、最も量が多い推奨量を示して説明しましょう。

実際の摂取量については、厚生労働省が実施している国民栄養健康調査の平成29年10月現在、結果が発表されているもののうち、最新版である平成27年度版の20歳以上の女性の平均摂取量を引用します。数字は推奨量、摂取量ともにすべて1日あたりです。

“カルシウムの推奨量は15歳以上の女性で650mgに対して、摂取量は506mg。鉄の推奨量は月経の有無で推奨量が変わりますが、月経のある女性で18~29歳の人は10.5mg、30~69歳で11.0mg。摂取量は7.5mgです。”

これを見ると、カルシウムは150mgくらい、鉄は3~4mgくらいが不足しているという計算になります。ずいぶん不足している印象ですね。他のミネラルも同様に不足しているものが多いのですが、日本人が過剰摂取しているものが1つだけあります。ナトリウムです。

ナトリウムは食塩として摂取することが多いのですが、推定必要量は食塩換算で1.5g(ナトリウム600mg)に対して、20歳以上の女性の平均摂取量は9.2g(ナトリウムで3610mg)です。過ぎたるは及ばざるがごとし。不足だけでなく、摂りすぎによっても病気のリスクが上がることが分かりますね。

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